日別アーカイブ: 2016年12月5日

「里山再生とオオムラサキ」

八ヶ岳自然ふれあいセンター主催の

八ヶ岳の環境と文化を学ぶ講座
第1回
「里山再生とオオムラサキ」

を聞いてきました、講師は北杜市オオムラサキセンターの館長さん。この方はオオムラサキセンター内にとどまらず、昆虫等が生息するための里山再生に力を尽くしている方です。

はるか昔、パンゲア大陸の話から始まりました。「太古の時代、地球上のひとつの大陸であったパンゲア大陸から現在の各大陸に分かれた、離合を繰り返して現在の7大陸がある。大陸が分かれてそれぞれの環境で生物は進化を遂げた。でも生物種には進化の早いものと遅いものがある、蝶の世界に限っても進化の早いもの遅いものがある。」とのこと。

植物相が豊かであれば動物相も豊かになる。八ヶ岳山麓は湧水が豊かだが、そうすると水生昆虫が豊かになる。

森林性チョウ・草原性チョウは森林・草原の手入れをしなければ個体が減ってしまう。

里山林の管理活動・・・・下刈り、薪炭材の切り出し、落ち葉かき、キノコ狩りなど
草原の草生活動 ・・・・草刈り、火入れ、飼い葉
水田の維持管理

我々日本人は生活の中でこういった活動をし、里山・草原、そして水田などを管理してきたけれど、現代の社会はその管理を放棄してしまって昆虫の成育する環境が極端に減少している。そこで里山再生の活動を、と飾らない口調で熱くはなしてくれました。

自然を取り戻す活動、魅力的です。

%e3%83%81%e3%83%a7%e3%82%a6%e3%81%ae%e6%a8%99%e6%9c%ac標本を見せてくれました。左上の二つがオオムラサキ、左が雄で右が雌です。
右上の大きなチョウはナガサキアゲハ、南国のチョウが見られるのは温暖化の証拠とか。