日別アーカイブ: 2009年1月12日

集落支援員制度

 NHKクローズアップ現代「故郷(ふるさと)はよみがえるか~検証・過疎対策の大転換~」の放送がありました。過疎の進んだ限界集落、こういった集落に集落支援員という名前の若者が移り住み、年寄りと交流しながらそのニーズを吸い上げ対策を生み出し実施していくというような内容でした。道路を造ったり施設を作ったり、いわゆる箱物行政で過疎を防ごうとしてきたがいっこうに止まらぬ過疎化、最後の切り札としての人的支援だそうです。実際に若者が田舎に移り住んで地域の人たちの交流を深める中で、老人たちが持っている知識を与えることなどにより随分と生き生きとしている様子が映し出され、番組を見ていてなるほどと納得の内容でした。
 私の実家の部落も過疎化の一途をたどる集落、そんな集落に一昨年子供2人を伴った若い夫婦が引っ越してきました。空き家になってしまった家を買い取って移り住んできたのです。そのヤングパワーかチャイルドパワーか、周囲の人たちはこの家族に親切にしながらそのパワーをいただいているように思います。年寄りばかりが多くなってしまっている集落、その中に若い人が必要なんだということを私たちも感じています。
 今年この集落にもう一組の若者が移り住んできます。自然農を暮らしの糧にする人だそうです。田舎というのは農業生産をしてこその社会であると思います。農に希望を持った人が移り住んでくる、これこそ過疎地の最高の活性化であるように思います。獣害の多い私たちの部落です、障害も多いのでしょうがこの若者たちの農業生活もうまくいってほしいものだと思います。
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