今年も村祭りに帰省できました。
山間の決して裕福とはいえない部落の神社は、つくりも少々貧弱です。そんな中ですが、私たちの部落の神楽団は周囲がうらやむのではないかと思えるように充実しています。祭り当日、部落を見下ろすようなところに位置する神社には周囲の部落に向けてスピーカーを設置し、楽の音を部落中に響かせて祭りの雰囲気を盛り上げています。
この神社は「勝手子安神社」、その名の通り子宝と安産をお願いする神社です。そのためか、昔から神社の格は決して高くはないのですが、祭りでは近隣の神社と比べても大変にぎわう神社だったそうです。私の前の家では祭りの2日前に結婚式を挙げたばかり、早速若夫婦が祈願しに来ていました。お参りに来た人たちが納める初穂料は、和紙に墨で芳名・金額を書き、神社の内壁一面に貼り出されます。多くの人に神社は支えられています。