今年も芸術の秋(?)到来、町の文化祭が開かれました。
昨年から陶芸を始めた母は、陶芸教室の先生に言われるまま今年も展示に出品しました。今年の作品は絵付け皿です。先生の手助けからだんだん離れつつあるようです。仕上がりを見ぬまま展示となり、母もどんな仕上がりか興味津々でしたが。なかなか楽しい作品に仕上がっていました。(身びいきたっぷり・・・・。笑)

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フルセズ・コーラスの練習時、「独楽を集めているのですが、そういうお店はないですか?」との問いかけに、「こけしの店ならあるんだけどねー」とのことでした。そしてくりさんから「私の父がこけしの店をやっています」と思わぬ情報をいただきました。
山形女流美術展の会場の階下(5階)の広いフロアーにこけしが展示されていました。膨大な量のこけしコレクションです。こけしにも作り手によってそれぞれ個性があるというような説明もここでうかがいました。そして山形県内のこけし作家が写真入りで紹介されているコーナーもあり、くりさんのお父さんらしい人も載っていました。そこでこの日の3つ目の目的地はこの「水戸こけし店」になりました。
普段はお店を閉めているそうですが私たちの訪問で開けていただき、展示されているこけしを見るだけでなくさまざまなお話を伺うことが出来ました。こけし作家の方は将棋の駒も作るのだそうですが、今は需要が少ないとのことでした。伝統的なこけしのほか、少々アレンジを加えたこけしも展示されていました。こちらの御主人さんのオリジナル、円いこけしは中がくりぬかれており、頭・肩の部分にあたる蓋をとるとその中に小さなこけしがたくさん詰められています。「よくこれだけこまい仕事を・・・・」とFさんが感嘆の声をあげていました。「細かい」を「こまい」というのですね、山形では。このこけし作りが認められて水戸さんは今年文部科学大臣賞を受賞されたのだそうです。

そしてこけし作りの実演、お店のとなりの部屋:作業部屋に案内していただきました。こけし作りはまるで旋盤による金属加工作業です。その熟練技であっという間に形ができあがっていきます。回転する棒に刃を当ててすぐに形が出現し、紙ヤスリをあててなめらかにしたり、筆に持ち替えて模様をつけたり、何を作るのかと見ていると、あっという間にかわいい独楽ができあがりました。

くりさんが事前に独楽のことも伝えてくれていたのです。できあがって「はい、どうぞ」と、その場でいただいてしまいました。それから今度はこけし作り。道具のほとんどは手作りだそうです。紙ヤスリがなかった頃の話、修業時代の話などたくさん聞かせていただきました。材料の木の話になると、今度は細い角材を削って丸棒にする作業も見せてくれました。
山形での2日目からは全面的にFさんにお世話になり、私たちと3人での行動でした。
フルセズ・コーラスのメンバーの一人Kさんは七宝焼きの世界に深入りしている方です。山形の中心街のビルの6階で山形女流美術展に出品・展示されているとの情報をフルセズの練習時に伺いました。そこで山形での第2日のはじめの目的地はそれ、会場オープンより前についてしまった私たちはこの古い繁華街を少しだけ散策しました。歩道を歩いていると女性の語りが聞こえてきます。BGMを流すところはよくありますが、ここでは昔話の語りを流しているんですね。訪れる人へのこんなサービス、いいなぁ。
ナナ・ビーンズという古いビルのエスカレーターを登っていくと、6階の広いフロアーに絵画や彫刻、造形品などが展示されていました。まずKさんの作品をさがします。入り口からみて正面の壁にKさんの七宝焼き作品「コナの風」が展示されていました。七宝焼き釜にはいる作品には大きさに制約があることから、15~20cm角程度の大きさの作品を並べて描いていました。このそれぞれの色を合わせるのは大変むずかしいのだそうです。南国風の植物が風に揺られているのを描いた作品で、七宝の色遣いが印象的でした。

ミンタロハットには猫が数匹おり、いずれも人なつっこい猫でした。みんたろさんはかなりの愛猫家です。栄養たっぷりで毛並みもよいこの猫たちも商売柄(?)他人慣れしており、私たちも可愛がることができました。キッチンの前で調理しながら話しているミンタロさんの横、シンクの脇に猫が飛び乗りました。するとミンタロさんが蛇口を開いてあげて、蛇口から流れ出る水を舌を使って器用に飲み始めました。シンクの上に飛び乗るのは「水を飲みたい」という意思表示なのだそうです。なんと賢い猫ではありませんか。それがわかっている常連客はマスターと同じように猫に水を飲ませてあげるそうです。(翌朝、私も一度飲ませてあげました。写真を撮ってくればよかったな。)
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私たちがゲストハウス「ミンタロハット」に到着した時、駐車場には大型バイクのライダーのお兄さん達が4人ほどおり、私たちの前に宿入りしました。この宿、どうやらライダーの方達にも評判のようです。
玄関を入るとみんたろさんがやさしく迎えてくれました。3年ぶりの再会です。この宿の1階はテーブル+向かい合わせの椅子の組み合わせが4組、ここは談話室兼ダイニングルームです。この部屋の壁際にはシステムキッチンがあり、その前に食器棚、横には冷蔵庫がありこの中に入っている食材は自由に使って領しして下さいとのことでした。また飲み物の100円コーナーがあり、個人が持ち込んだものを冷蔵する棚ももうけられています。
「今日は芋煮のサービスですよ。」
とコトコトと芋煮の下地づくりを行っていました。
芋煮は秋の山形の名物料理だそうです。芋は里芋、それも特定のものと決まっているそうです。そして一緒に入れる肉は牛肉、この辺が特徴かな。夕食を外食で済ませた私たちに、帰ってきたところでこれをごちそうしてくれました。おいしかったな。練習が終わった後もいっぱい、そして翌朝は残りを平らげてきました。
さて、いよいよその当日19日、朝7時に山梨をスタートしました。交通手段はマイカー、山梨から中央道・長野道・上信越道・北陸道・磐越道・東北道と乗り継いで山形入りするというコースです。インターネットでルート検索するとこのコースでの所要時間は8時間超、東京経由では7時間超との予測。しかしパーキングエリアの混雑でトイレ休憩もままならないなんていう話を聞くと、1時間くらい余計にかかってもその心配の少ないコースと言うことでこのルートにしました。夫婦2人で交代で運転、磐越道までは予定通り順調に進みましたが、東北道に入ってすぐに渋滞にあい、1時間近くロスをしました。
山形蔵王ICを出て川沿いに下りその後左折して川から離れるはずでしたが、その左折が遅かったらしく、目的地より北の方にそれてしまいました。それでもすぐに気づき、あとは「多分こっちだろう」なんていう調子で山形市内に入っていくと、ありました、緑の看板「ミンタロハット」。私はカーナビなしのスリルが大好きです。到着は午後5時、スタートから約10時間でした。

ここ3日間は裁判員制度による初の裁判がニュースを賑わせています。裁判員制度の今まで見えていなかった部分が顔を出してきているように思います。
実際の法廷に参加する裁判員は6名、その6名を選出するため四十数名の候補者を裁判所に呼び出し(その連絡通知を「呼び出し状」というそうですね)、質問・面接で問題のなかった候補者の中から抽選で6名を選び出したそうですね。そうすると、呼び出された四十数名の候補者の大半は今回の裁判に関わることには何も問題がないのに抽選で外れて、裁判所に外れくじをひきに行っただけということになります。仕事を持っている人が都合をつけて呼び出しに応じ、その結果が抽選の外れ、この人達の心情はどんなでしょうか。
もう一つ、「呼び出し」という言葉にも違和感を感じました。「呼び出し」という言葉には強制的な響きがあり、呼び出される人には何か悪い行為があったという言葉のように思うのですが、そんな印象を持つのは私だけでしょうか。裁判員に指名されたら断ることは出来ない、そういった意味では強制力のある事なのでしょう。しかし、指名された側はこの新しい制度に積極的に関わり協力しようという方たちです。裁判員裁判に協力的な候補者たちに「呼び出し」ではなくもっと適切なことばはないものでしょうか。