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「みつばの郵便屋さん」

みつばの郵便屋さん「みつばの郵便屋さん」
小野寺史宣
ポプラ文庫

 シリーズはすでに6冊目になっているようですが、ただ今3冊目を読書中。主人公秋宏は人気タレントを兄にもつ若い郵便配達員。配達中に風に飛ばされる洗濯物をみつけたり、誤配達のクレームでお客さんのところにとんで行ったり、郵便を待っている小さい子がいたりと様々なトラブルや出逢いを誠実に対応していいつながりができていく。少々きつい同僚・先輩もそれぞれの事情がわかり頑なさがほどけていく。兄カップルや友人とのかかわりも含めて主人公の人柄からかやさしい人のつながりが広がっていくあたたかいおはなし集です。更に続編も読んでいこうと思います。

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「タネの未来」

タネの未来「タネの未来」
~僕が15歳でタネの会社を起業したわけ~
小林 宙
家の光協会

 F1というタネのはなし、遺伝子組み換え(GM)作物のはなし、伝統野菜の種(しゅ)が減っていくというはなし、様々な野菜の種にまつわるはなしをわかりやすく解説していく。都内に住みながら群馬に畑を持ち、野菜を育てて販売もする。そして伝統野菜の種を守ろうとタネの会社まで立ち上げた。自身に食物アレルギーを持ちながら、こんなにも野菜の種を考え、行動し、そして冷静に論じていく高校生、すごいなと思います。またそんな彼を育て見守りてきた家族にも感心していまいました。
近い将来、採種を禁止する法律ができるかも知れないという。野菜を育ててタネをとり、そのタネでまた野菜を育てる。そんな当たり前の生命の輪廻を取り上げられてしまう怖いはなしだなと思うのですが私たちはそのことに無自覚に来てしまいました。私たち大人もこの食の根本問題に向き合わなければ・・・・。

「マチルダは小さな大天才」

マチルダはちいさな大天才

「マチルダは小さな大天才」
ロアルド・ダール
評論社

 天才少女マチルダは無理解な両親の下で育ち、理不尽な父親に密かに立ち向かっている。やがて小学校に入学、ここにはマチルダを理解してくれる担任ミス・ハニーと子どもに無理解・理不尽な女校長先生が登場する。嫌な大人に勇敢に立ち向かっていく天才少女の物語、大人が読んでも痛快です。あっという間に読了しました。

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「ひと」

ひと「ひと」
小野寺史宣
祥伝社

3年前に父親を亡くし更に今母親も亡くした大学生:柏木義人、大学をもやめなくてはならなくなってしまった。空腹を抱えて所持金55円で買おうとした揚げたてのコロッケの最後の1枚ををおばあさんに譲ってしまう。でもこれが縁でこの総菜屋で働き始める。高校の同級生:青葉もちょっと気になる存在。主人公が温かい人に囲まれながら悲しみのどん底から少しずつ光を見いだしていく物語、いいおはなしでした。

あずかりやさん2

あずかりやさん2

「あずかりやさん」
-桐島君の青春-
大山淳子
ポプラ社

「あずかりやさん」の2作目。前作ではこのあずかりやさんののれんや預けられた自転車などの視点から、このお店に預ける人、預けられるものを描いてきましたが、この作でもお店で使われている文机やらオルゴールやらが語り手となったお話が登場します。
二つ目のおはなしは「青い鉛筆」、中学に入学した女の子が主人公。新しいクラスで仲良しグループが誕生し、その一人が欲しいと言った級友の筆箱の中の鉛筆を盗ってしまうところから始まる。障害をもった弟におかあさんは弟にかかりきり、満たされないものも持った女の子の心情をよく描いています。そんな弟が有名な童話「星の王子さま」を暗唱してしまう。その弟とあずかりやさんとのかかわりが出てきたりしてちょっといいなと思えるおはなし、印象的でした。

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「夏の騎士」

夏の騎士

「夏の騎士」
百田尚樹
新潮社

 小学6年生のおちこぼれ3人:宏志・健太・陽介は「アーサー王の物語」に登場する正義と勇気を兼ね備えた中世の騎士にあこがれて騎士団を結成する。山の中に秘密基地をつくる男の子らしい冒険心、そしてスター的存在の女の子をレディーとして正義感・勇気など少年ならではの夢や目標に向かっていきます。そのレディーからとんでもない課題を課せられた3人、でも意気込みだけではどうにもならない弱さも描いたりして・・・・。楽しく読ませていただきました。

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「あずかりやさん」

あずかりやさんあずかりやさん
大山淳子
ポプラ社

 「さとう」と染められたのれんがかかるのは1日100円でものを預かるというお店。預ける期間を決めて代金は前払い、期日までに取りに来なかったらその品物はお店のものになる。その店主は盲目の若者です。この店に少女・盲目の店主のために点訳した本を持ってきてくれる女性・高校生・病気の社長さん等々いろいろな人が客として出入りし、それぞれが抱えた問題が店主の誠実さで晴れていくというおはなし集。時にはお店にかかっているのれん、お店の中にあるガラスケース、お客さんが持ち込んだ自転車等々の視線で語られていくのもお面白い。そしてそんな個々のおはなしがやがて何かの形で繋がっていきます。
読後にはじんわりとあたたかいものが残りました。続編もあるようです、楽しみです。

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「檻の中のライオン」

檻の中のライオン

「檻の中のライオン」
憲法がわかる46のおはなし
楾 大樹(はんどう たいき)
かもがわ出版

 この作者によ同名の講演会が地域であり聴きに行きました。権力をライオン、憲法を檻にたとえ、パペットを使いながらのわかりやすい憲法のお話で感心してしまいました。終わってから講演では語り尽くされていない憲法の内容を読んでみようと、会場でこの本を購入してみました。
中央では憲法改正論議を進めそうな今、私たちも憲法がどういうものなのか知っておくことも大切ではないでしょうか。憲法というとお堅い文章で難解なものですが、こうして解説してもらうと「あー、そういうことなのか」と理解がすすみます。これもおすすめ。

「ライフ」

ライフ「ライフ」
小野寺史宜
ポプラ社

 主人公は井川幹太、27歳。就職した会社から転職、そして今コンビニでバイト生活。学生時代のアパートに今も住んでいる。結婚式の代理出席アルバイトという意外なところから物語がはじまります。本当にあるんですかね、そんなアルバイト。主人公が周囲の人と徐々に関わりをもち、将来への光を見いだしていくおはなしです。
現代の若者の生活感いっぱいのおはなしですが読者の心の中にスッと入ってくるような文章で、作者も若いのかなと思ったのですが調べてみるとそうでもないですね。小野寺さんの作品、また読んでみようと思いました。

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「2.43清陰高校男子バレー部」

清陰高校男子バレー部2.43清陰高校男子バレー部
壁井ユカコ
集英社

 高校生のスポーツもの、部活ものです。舞台は中学校から、離れていた幼なじみが転校して戻ってくるところから話しがはじまります。久しぶりに会った灰島公誓(きみちか)はバレーボールにはまっていて、その打ち込みように黒羽祐二(ゆに)もまた染まっていく。やがて二人は高校にすすみ、8人だけのチームでバレーボールの全国大会:春高バレーを目指していく物語。

主人公二人をまとめて「ユニチカ」と呼んだり、舞台が紋代町(もんしろちょう)や鈴無市(すずむし)だったりと、この辺りは作者の遊び心でしょうか。作品名の「2.43」て何のことだろうとずっと考えてしまいました。

一作目は高校1年の秋、春高予選に向けてスタートをきるところまで、そして続編は春高バレー福井県予選。ひたむきにバレーボールに打ち込む男子生徒の物語、面白かった。まだ読んでいないのですが三作目の「春高編」も出ていますので読んでみようと思います。

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