夏合宿を終えて

 

 夏合宿を終えて                                           T.Y.

夏合宿、それはぼくにとってとても興味があり期待の大きいものでした。先輩方から、一日6時間の練習でちょっとつらいとか、生活がとても規則正しいとか、いろいろ話を聞かせてもらっていましたから、ちょっときつい合宿かな、と思っていました。
ところが、実際はどうでしょう。あっという間の一週間でした。しかし、その一週間の重さはとてお大きいものでした。一日中音楽の中につかり、耳をひたすら傾けました。その成果というべきでしょうか、「聴く」ということがどういうことなのかわかったような気がしました。まだ、先生のおっしゃるように、人の心までわかってくるとまではいきませんが、とにかく他のパートの声が耳に入ってくるようになったのです。それまでは、それこそ楽譜にかじりつき、自分のパートを聴いてあわせていたのですが、今度は、他のパートを聴いて、音を合わせる。ということが、少々わかってきました。
また、あの一週間の集団生活の中でも、い

ろいろなことを発見・学びました。心の絆とでもいうべきでしょうか。OG・OBの方々が、あんなにたくさん、おみえになったのには驚きました。それも中には、ぼくたちの倍くらいの年齢の人がいたのには、恐縮させられました。そして、団内でもみんなの知らなかった面というものを存分に見せてもらいました。特にあのサマーフェスティバル。あれは、才能というべきでしょうか。短時間でストーリー、配役を決め、そしてあの演技力にはまいりました。なんとなくその犠牲者になったような雰囲気もありましたが、楽しく過ごすことができました。
そしてあの規則正しい生活。思ったよりも守れたようでした。特に就寝時間は、就寝前の適度な運動もあって、きちんと守れたようでした。
このように、楽しくためになった合宿も、本当に短いものでした。この合宿を通して得たものを普段の練習で発揮できるようにがんばりたいと思います。

 

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