すべては光る

光る
光る
すべては
光る
光らないものは
ひとつとしてない
みずから
光らないものは
他から
光を受けて
光る

 

この詩も、坂村真民さんの「念ずれば花ひらく」の中にのっている。詩の後に、「この詩の生命は、みずから光らないものは他から光を受けて光るというところにある」と書かれている。

私もまた、この部分が好きだ。こんな詩から私は、素人の私達が触れた音楽の世界を想う。ただ聴き合って生まれるハーモニーを感じ、またそこから音楽を感じる。そんな心のありようがなんともいえずいい。音楽で自ら光り輝ける人は世の中でもごくわずか。しかし、こんなふうに聴き合って唱うと特別な才能のない人も音楽に触れられる。そんなこともあってか、

みずから
光らないものは
他から
光を受けて
光る

という部分がいいと思う。

すべては光る」への4件のフィードバック

  1. ハルノアシタ

    初めてコメントいたします。
    佐々木先生のページを探していたら、すすきさんのブログを見つけて、それ以来毎日のように楽しみにしておりました。
    私も分離唱の素晴らしさを教えていただいた一人です、すすきさんの素敵な文章から、あのころのことを懐かしく想い出しています。
    こんなブログを見つけて嬉しいです、これからも楽しみにしています。

    返信
  2. すすき

     ハルノアシタさん、うれしいコメントをありがとうございます。
     佐々木先生の教えを受けていたんですね。私はただ単に一団員であったに過ぎません。ピアノの人など一対一でレッスンを受けた人たちの心の強さには敬服するばかりです。もしよろしかったら、ハルノアシタさんの先生の印象などうかがわせて下さい。

    返信
  3. ハルノアシタ

    こんにちは、お返事ありがとうございます。私の思い出す先生の印象は、すすきさんが書かれた先生の思い出そのままでした。合宿での先生のエピソードなどを読んでいると、本当に同じ時私もそこにいたようにさえ思えます。先生のレッスンは実に厳しくて、レッスンへ行く道みち、先生の家が見えてくる度に、この1週間の自分を省みて、すぐに引き返したくなったものでした。けれど、何かあると次のレッスンまで待ちきれずに書いていた手紙のお返事は、こけしの絵入りの葉書に、虫眼鏡を使うほどぎっしり書いて下さっていました。
    常在寺での練習を終えて帰る時、梨大の皆さんが歌っていらした・夕焼け小焼け・や讃美歌の歌声を懐かしく思い出します。当時録音した梨大のテープは、あの頃(今でも)一番の宝物です!

    返信
  4. すすき

    ハルノアシタさん、2回目のコメントを頂きながら返信が遅くなってしまいました。
     先生の指導のもとでの充実感と厳しさと、両方を経験されているのですね。本当に敬服です。
     筆無精の私は年賀状くらいしか先生に便りを出さなかったのですが、やはりこけしの絵入りでたくさんのことばの詰まったハガキを頂きました。このハガキもまた宝ですよね。
     私もまた当時の合唱というと常在寺での記憶が重なってきます。暑い甲府盆地を抜け出して、涼しい河口湖畔での合唱に浸かった毎日には特別な思いがあります。ハルノアシタさんが常在寺に足を運んだのはいつ頃だったでしょうか、もう私はその中にはいない頃だったかも知れませんね。

    返信

すすき にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>