月別アーカイブ: 2016年7月

わが心のジェニファー

わが心のジェニファー

わが心のジェニファー
浅田次郎
小学館

 主人公は祖父母に育てられたアメリカ人青年。祖母はすでに亡くなり、大の日本人嫌いの軍人だった祖父は介護施設暮らし。そんな主人公の恋人は日本通で、プロポーズ承諾の条件として日本を見てくることを約束される。そんなことから始まるアメリカ人青年の日本一人旅、異なる文化を持った人の視点でみた日本はおもしろくもあります。かつて「パパラギ」という南国の酋長が来日して日本の社会を風刺的にとらえた本があったのを思い出しました。軽い読み物、かな。

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出世花

出世花出世花
高田郁
角川春樹事務所

 みをつくし料理帖も読み進めていよいよ残り少なくなってくると一気に読んでしまうのが惜しくなり、同じ高田郁さんのこの著書を借りてみました。
主人公は寺に住む若い女性、死体を洗い清め来世に送る湯灌という仕事をし、その仕事ぶりから「三昧聖」と呼ばれている。多分「みをつくし料理帖」が生まれる前のこの著者の出世作、仕事に生きる女性を描いていて非常に共通しているものがあるように思える作品です。文中に「出世花」というタイトルとした理由らしきことが載っていたのですが、このあたりは私の理解力がついていけない感じです。何年か前「おくりびと」という映画がヒットしましたが、それをも思い起こさせる内容でもあります。こういう仕事に生きる魅力的な女性をこの作品でもうまく描いているなと思いました。

分離唱の合唱 in 国分寺(6月)

6月26日、国分寺の合唱がありました。今回私たちは15分ほど遅れてしまいました。部屋にはいると既に讃美歌を唱っています、285番「主よみてもて」。あまり唱ったことのない曲、でもどこかで聴いている曲です。私たち3人が加わったところで練習開始、ここまでは讃美歌を唱いながらメンバーが揃うのを待っていてくれたようです。

練習はまず分離唱、それからいつものように讃美歌です。

しずけきいのりの
かいぬしわが主よ
ゆうひはかくれて
みたまなる
こころのおごとに
ひとたびはしにしみも
むくいをのぞまで
やさしくともをむかえよ
しずけきかわの

ここで前半終了。はじまりが遅かったこともありますが、いつもより繰り返す曲が多かったようで、曲数が少ないかな。でも、最初からハーモニーのよい響きの中で唱えたように思います。

休憩時間には、このあと山形からお客さんがみえるとのお話しをうかがいました。私が親しくしていただいているFさん、佐々木先生が梨大の指導にみえるようになる以前には先生宅に集まってハモっていたメンバーなのだそうです。山形・山梨では何度かお会いしているのですが、国分寺の合唱の場での思いがけずの嬉しい再会です。

今回は男性の方が多かったこともあり、今回は休憩時間に男声合唱。

Adoramus Te
今は若き子
夏の夜の星
野ばら

後半は佐々木先生の混声合唱曲集から、

すすき
よしきり
光のお宮
われは幼く
空しく老いぬ
はるかに
渓川したいて

ここでFさんがみえましたので、ここから再び讃美歌

ガリラヤのうみべ
主よこころみ
神ともにいまして

今回はS:2,A:3,T:4:,B:3、女性の方が少ないなんて珍しいことです。でも、よい集まりでした。

練習終了後はFさんを交えてのしばらくの歓談の後、「せっかくだから唱いましょう」と讃美歌を歌い始めました。

ああ主のひとみ
よしやよのひと
わがたましいを
ガリラヤのうみべ
いつくしみふかき
やすかれわがこころよ
しずけきかわの
ややにうつりきし
われにこよと主はいま
かいぬしわが主よ
みかみのめぐみは
ひくれてよもはくらく

最後はFさん、「佐々木先生はいつも最後はこの曲だったんだよね。」と

夜はふけわたりぬ

こういうときは唱いたい曲を誰からともなく次々と言って唱い始めます。私たちの讃美歌レパートリーは四十数曲、かなりの数だとおもうのですが、Fさんの口からはさらに知らない曲名が飛び出します。恐るべし、フルセズ・コーラス(笑)。