カテゴリー別アーカイブ: 環境

原発の発電コスト

 2日ほど前、原発の発電コストのことが記事で紹介されていました。

 政府のエネルギー・環境会議で電源ごとの発電コストを計算している検証委員会によるコスト計算結果が12日分かった。今回の原発事故を受けて再検討した結果、従来示していたコストの1.5倍、キロワット時あたり8.9円。火力発電のコストも燃料費の値上げ等で石炭で8.9~9.1円、天然ガスで10.4~10.8円。
 原発コストには福島第1原発級の事故費用や立地対策の補助金などを盛り込んで、同事故の対策費を5・7兆円超と想定し、このような事故を40年に1回程度に見積もっているのだそうです。

 この記事に違和感を感じてしまいます。これだけの社会問題、社会影響を及ぼしてなおかつ他の発電よりコスト安?と。私たちにはそのチェックの術はありませんが、燃料としての使命を終えた放射性廃棄物の処分方法も決まっていない、モンゴルに引き受けてもらおうとしたが結局それもダメになってしまって宙に浮いたままの最終処分。そんなことを抱えながらコスト計算をしてしまうことに苛立ちを覚えます。こんなに多くのひとが苦しんでいる原発事故、それを簡単にコスト計算などして欲しくないと、簡単に他の発電とのコスト比較などして欲しくないなと・・・・。

「えりも岬に春を呼べ」

 NHKアーカイブス選という番組をみました。過去に放送されたNHK番組ビデオライブラリーな中から著名人が推薦するものを放映するというもの。選ばれた今回の番組は、
     「プロジェクトX・えりも岬に春を呼べ」
 かつて豊かだったこんぶ漁の漁場だった襟裳岬が、海岸の広い範囲が砂漠化してしまって良質なこんぶが穫れなくなってしまった。漁業者の方々の何十年という気の遠くなるような奮闘で森が再生し、海も再生したというもの。約1時間、見入ってしまいました。
 「襟裳岬」という有名な歌、この曲がヒットした頃この地の人達は失われた自然を回復しようとしていた時でした。「襟裳の春は、何もない春です」という歌詞に傷つけられたとのこと。どこの地にあってもそこに住む人達の感情があり、大ヒット曲もその地の人の心を傷つけてしまうんですね。
 そこに生活している人達の強さ、すごいですね。陸の自然破壊が海にも深刻なダメージを与えること、自然破壊は大きな工事でなくても起こるしその回復は気の遠くなるような時間と努力でしかできないことを改めて感じました。そして回復がみえてきた頃、番組の最後にはこの地の方々が高らかに「襟裳の春は、世界一の春です」と歌っていました、感動的でした。

水道いまや味で勝負

 今日の新聞には「知らなかった水のはなし」の3回目が掲載されました。タイトルは、
        「水道 いまや味で勝負」
 水道というと源水の水質が悪化して、浄化してもにおいが残ったり、おいしい水には遠い存在のようなイメージがある。しかし今の浄水技術は進歩しているのだそうな。ことばには聞いていた「高度浄水処理」、オゾン処理と活性炭吸着を組み合わせて淀川を水源とする大阪市の水道水も、ミネラルウォーターに匹敵する水質になっているのだそうだ。ただし、その経費も馬鹿にならないだろうが。
 高度処理に自信を深めた大阪市は、3年前からこの水をボトルに詰めて売り始めているとか。市販されている500ml入りミネラルウォーターは約100円、それに対して大阪市の水道水は1リットルあたり約0.1円。何とミネラルウォーターは水道水の2000倍の値段だという。飲み終われば容器ゴミがたまるミネラルウォーター、考え直さなければいけませんね。アメリカのイリノイ州では市販のボトル水を買うことを禁止しているそうですよ。
 どこでも安全な水が飲める、これが世界に誇る日本の水道水。

 でもね、元々はさほど手をかけなくてもおいしい水が飲めたはずの日本で、高度処理しなければおいしい水とならないほど水質悪化してしまった私たちの環境、やっぱり簡単には喜べないな。
 ちなみに私の実家の水道水、山奥の湧水を水源とし地上に出る前に取り入れてひいてきています。味は、おいしいミネラルウォーターをもしのぐほどのかくれた名水です。(エヘン)

知らなかった水のはなし

 我が家で購読している毎日新聞で、昨日から
        「知らなかった水のはなし」
というシリーズものの記事が始まった。

 1回目の昨日は
        日本、年640億トン「輸入」
というタイトルで、ヴァーチャル・ウォーターの話だった。食料生産に費やされた水の量を考えると、食料輸入大国の日本は水も大量に輸入している。水についても輸入に依存しているというはなし。水については豊かな国だと思っていた日本、しかし降水量を人口一人あたりにしてみると世界平均の約3分の1、決して水に恵まれているわけではないそうだ。

 そして2回目の今日のタイトルは、
        都市に広がる「雨水タンク」
国の雨水対策はこれまで、雨が降ったらできるだけ早く下水管に流し、川と海へ一気に押し流す手法だったのだそうだが、「雨水を捨てる時代は終わった。都会に無数の小さなダムをつくろう」とのメッセージ。そしてその広がりが見えてきているとのこと。こんな記事、嬉しくなってしまいます。

 明日以降はどんな方向に話が広がるのでしょうか、楽しみです。

緑のカーテンフォーラム

第3回全国緑のカーテンフォーラムが、甲府市・山梨県立文学館でありました。第1回はゴーヤーのふるさと沖縄で、第2回は東京板橋で、そして第3回が個性的な取り組みをしている山梨でということになったのだそうです。
緑のカーテンフォーラム1
このイベントには私も仲間に入れていただいている団体もかかわっていたのです。一時は参加者が少ないのではないかと危ぶまれたのですが、蓋をあけてみるとご覧の通り500人超のホール客席が満席になり、立ち見の人もでるくらいの盛況でした。ステージにはブドウカーテンのためのバーゴラ等がセットされ、しゃれた演出の中で、開会行事には環境大臣も出席されました。
緑のカーテンフォーラム2
開会行事の後はまず大学の先生による基調講演
「緑のカーテンから考えてみよう -からだ・環境・地球-
~建築環境研究が明らかにしてきたこと:住環境教育のすすめ」
がありました。
その後は私たちの会の会長さんが山梨での活動を紹介されました。講習会・苗の配布等の普及活動、自作の自動水やり機の紹介、雨水利用との連携、学校や企業での取り組み等々盛りだくさんの内容でした。
それから山梨県環境化学研究所研究員の方の研究の紹介、サーモグラフィーによる測定結果などに裏付けされた緑のカーテン効果などの話でした。
後半はパネルディスカッションと言うことで、ブドウによるカーテンづくりの紹介や各地の取り組みが紹介されました。
最後はミニコンサート。東京の小学校の音楽の先生が、その小学校での活動を映像と共に紹介しながら「MIDORI~繋がる輪」という歌を歌ってくれました。きれいな歌声でしたね。この写真も撮ったのですが、残念ながら手振れで紹介できません。
緑のカーテンフォーラム3緑のカーテンフォーラム4
大臣が来ると言うことで警備も本格的、SPチームが見えて受け付け手前には金属探知機まで登場しました。環境イベントには不釣り合いという気もしないではないのですが・・・・(笑)。
ホールとは別の展示室には展示ボードがいっぱい並びました。
緑のカーテンフォーラム5
第1回開催の沖縄からも展示がありました。何といっても、緑のカーテンの代名詞的な植物:ゴーヤーのふるさとですからね。初回を開催するだけあって、この取り組みが盛んなんでしょうね。もちろん前回の東京からも出品・展示されていました。
緑のカーテンフォーラム6
展示は展示室に収まりきらず、ロビーにもこんな風に展示ボードが並びました。
緑のカーテンフォーラム7
カーテンネットのキットも展示・紹介がされていました。
朝から荷物の搬入、セッティング、受付配布物の袋詰め、交通整理など私もちょっとだけお手伝い。充実した一日でした。
次回は温暖化防止の本家:京都での開催だそうです。さらに広がりを見せるといいですね、緑のカーテン。

全国緑のカーテンフォーラム

チラシをいただきました。「全国緑のカーテンフォーラム」のものです。
緑のカーテンフォーラム
第3回全国緑のカーテンフォーラム
2010年3月21日(日) 13時00分~16時10分
山梨県立文学館・講堂
甲府市貢川1丁目5-35
基調講演 「緑のカーテンから考えてみよう-からだ・環境・地球-」
事例報告 「山梨や全国の特色ある優れた取り組み」(含・展示会)
シンポジウム 「地域の風土や文化を活かした緑のカーテンの創造」
***************************************************
我が家の緑のカーテン歴は6年。今まで全くの自己流でしたが、それでもあまり問題もなく育ってきました。庭に植えた琉球アサガオは、翌年にはまた自ら芽を出し、たくましく育ってくれます。そんなことに気をよくした私は、昨年職場でも挑戦してみました。しかしこちらは大失敗、露地植えでなくプランター、あまり陽の当たらないところといった悪条件のためか、ついに一輪も花をつけずにシーズンが終わってしまったのでした。
このフォーラムで緑のカーテンに詳しい人の話が聞けそうです。ここらできちんと学んで、もう一度挑戦するためにも3月21日を楽しみに待ちたいと思います。
緑のカーテンのよいところ、「こども広場」の記事に書きましたが
・本当に私たちの環境を涼しくしてくれること
・窓を開けて涼しい風を感じることが出来ること
・緑の葉に囲まれて生活できること
ですね。こんな催しが身近で開かれるよいチャンス、みなさんも一緒にいかがですか?この催し、参加無料ですが申し込み制です。問い合わせ先は以下の通りです。
第3回全国緑のカーテンフォーラム実行委員会 山梨事務局
E-mail : yamanashikannkyou.@mail.goo.ne.jp

脱温暖化セミナー

この週末は充実でした。21日には私たちの市内で、
第2回脱温暖化セミナー
~ 一歩ふみだせ!未来のために ~

という催しがあり、仲間に入れていただいている会の知人から連絡を受けて行ってみました。これはその会の会員の一人がかかわっている催しということでした。
会場の小さなホールに入っていくと、ちょうど開会行事の真っ最中。何と知り合いの方が開会の挨拶をしているではありませんか。この方の活躍に、「あー、すごいんだ」と思いながら聴衆席に着席。来賓のあいさつのあと話してくれた主催者側の方のことば、

**********************************************************

「人間はウィルスが入ると自ら熱を出し、高熱でウィルスをやっつける。そして健康を取り戻す。地球も生命体と考えればこれと同様に、地球上に蔓延しているウィルスをやっつけようとして、今熱を出しているのではないか。そのウィルスの正体がなにか、それはいいませんが・・・・。」
脱温暖化セミナー
**********************************************************

どこかで聞いてきた話だそうですが、おもしろい例えに感心してしまいました。

こども広場(つづき)

さて、それでは昨日のクイズについて私が用意した正解とその解説です。
*********************************************************
(1)正解 ③暑くなっている
説明.エアコンのはたらきは、室内の熱を屋外に出すことで室内の温度を下げるものです。電気エネルギーを使わずにこのことができれば外と中の温度のプラスマイナスはゼロ、つまり涼しくも暑くもなっていないことになります。しかしエアコンを動かすのに電気エネルギーを使っていますね。使った電気エネルギーは最終的には熱に変わってしまいます。ですから、家の内外を合わせて考えると、エアコンを使うことで温度は上がり暑くなっているのです。
(2)正解 ①涼しくなっている
説明.緑のカーテンは日光を家の外で遮り、家の中を木陰にして涼しくしてくれています。緑の葉が太陽の光を受けて家の内の代わりに暑くなり、内と外でプラスマイナスがゼロ、つまり涼しくも暑くもなっていないのでしょうか。
緑のカーテンに使われている植物は地中から水を吸い上げ、葉の裏から空気中に水蒸気として水を逃がしています。ヤカンの水が水蒸気になるためには火にかけて加熱しなければなりません。水が植物の葉から水蒸気として出ていくためにも熱が必要です。逆にいうと、水蒸気が葉っぱから熱を奪ってその熱を空の上に持っていってくれるのです。家の周囲の熱が空の上に逃げていってくれるので、家の内外の全体を考えても温度を下げてくれる効果があります。
緑のカーテンの力、すごいですね。
*********************************************************
 「エアコンから発生する熱はわずかでも、どこの家もエアコンを使うとたまらないね、甲府盆地が暑くなるわけだよね。熱帯夜はこういうことで起きるんだよ」、と。「それに対して緑のカーテンは本当に涼しくなる、こちらがおすすめだよ」なんて説明をすると、子どもと一緒にきいてくれたお父さんやお母さんも納得顔で、「緑のカーテンてどうやるんですか?」と具体的に聴いていただいた方も多く、うれしい一日でした。

こども広場

 今日は毎年恒例の「こども広場」という催しが甲府でありました。
 私が仲間に入れていただいているグループも出展、今年は参加できる会員がそれぞれオリジナルの環境クイズを出題し、子どもたちとの交流を図ろうと言うことでした。集まった会員は7人、それぞれが思い思いの出題はバラエティーに富みなかなかおもしろいですね。こんな固い出展に子どもたちは果たして来てくれるのだろうかと心配しましたが、蓋をあけてみると意外に盛況、みなさん休憩をする間もほとんどないくらいのにぎやかさでした。
 では今日の私のクイズの中から、お考え下さい(笑)。前にもこんな内容の記事を書きましたかね。

*********************************************************
(1)エアコンについての質問です!
 夏の暑いとき、私たちはエアコンをつかって室内を涼しくしています。ではそのとき、家の内も外も合わせ、全体として涼しくなっているのでしょうか。
    ①涼しくなっている
    ②涼しくも暑くもなっていない
    ③暑くなっている

(2)緑のカーテンについての質問です
 緑のカーテンをつくると、その建物の中は涼しくなると言われています。ではそのとき、家の内も外も合わせ全体としてはすずしくなっているのでしょうか。
    ①涼しくなっている
    ②涼しくも暑くもなっていない
    ③暑くなっている
    

温暖化に思う(その③)

 私に雨水利用の手ほどきをしてくれた方、今は他界されてしまいましたがこの方から聞いた言葉があります。(以前にも一度書いたかな?)
「あなたの家に降った雨は、天からあなたに与えられた貴重な資源です。」
つまり私たちの所に降った雨は、私たちのところで蒸発させることが大事ではないでしょうか。現在は雨樋に集められた雨も道路脇の水路に流してしまい、せっかくの貴重な資源を流し去ってしまっています。私たちの手元に貯蔵し、貯蔵しきれない雨は家の庭に浸透させ、やがてはこの庭から蒸散させることによってかなりの涼しさを手に入れることが出来るはずです。この地に降った雨をゆっくりとこの地で蒸散させる、こんなことがヒートアイランドの解決の手がかりではないでしょうか。
 はなしを少し大きくして水道や下水道のことを考えてみましょう。大型水道では水源ダムから取り入れた水がはるばると人工的な地下水路を通って私たちの家庭までやってきます。家庭で使われた水道水は「水質汚濁を防ぐ」という名目で再び地下に潜り、はるか下流の下水処理場までいって処理されたのち初めて環境水として川に放流されます。これは降った雨をその場所で蒸散させるという考えとは全く反するものです。町がアスファルト化・コンクリート化し降った雨をすぐに流してしまう都市化と合わせて、私たちの生活環境の近代化が間違った方向であったというふうにも思えるのです。