日別アーカイブ: 2006年4月30日

第31回定期演奏会

 定期演奏会(1974年11月23日)でフォーレの「レクイエム」は最後のステージにプログラムされた。この時の演奏は私たちの団体の歴史の中でも名演の一つに数えられるものと思っている。演奏会でこの曲が終わったとき、しばらく静寂が続き、それからぱらぱらと拍手が始まり大きな拍手に変わる。そんな、音楽に浸った後の余韻を残した静寂と自然発生的な拍手がこの時の演奏の素晴らしさを物語っている。拍手が鳴り終わった後、音楽の余韻をひきついだ先生の話があり、その後はアンコール曲の「汽車ポッポ」だった。この曲ははじめに汽笛が鳴る。「ポ~~~」というこの汽笛がまた素晴らしいハーモニーだった。この演奏会におけるフォーレの「レクイエム」、それにつづく拍手とアンコール曲、演奏を含めたこの一連の流れは、私の心に残る名演である。