標記イベントに参加しました。諏訪湖を一周しての七福神巡りは30数キロ、昨年まではそれを一気に歩き通していたそうなのですが会員の希望もあり今年は2回に分けて今回の予定歩行距離は14km、それでも最近のウォーキングイベントではかなり長い距離です。そのためか朝の集合は上諏訪駅に9:00。
メンバーが揃ったところで早速歩き始めて諏訪の街中を10分ほど、この弁財天像のある教念寺でちょっとしたセレモニー、そして歩行前のストレッチを行いました。
弁財天は琵琶も抱えていて、音楽上達の神様でもあるのだそうです。「音楽が上達」ってちょっと違和感も感じる表現ですね。
やがて山の手へ、広い石段を登りはじめました。落葉が敷き詰められたいい感じの石段です。
登り切ったところで小休止。リーダーの、「これで今日の登りはほぼ終わりです。」という言葉にメンバーの反応は、「それがわかんないんだよな~!」と半信半疑です。
多少の上り下りを繰り返しながら、時々は諏訪湖を見下ろすことのできる下諏訪を目指すこのコースもなかなかです。
やがて2番目の目的地、布袋さんの温泉寺が見えてきました。
横門のようなところから境内にはいるとここは諏訪湖を見下ろせる場所、そしてこんな立派な石庭があるのです。
肝心の布袋さんは庫裏の中、玄関には鍵がかかっていてインターホンを通じて見学を申し出てあけてもらいました。玄関にはいるとすぐ正面に、こんな能舞台の背景のような壁を背にして布袋像を拝むことができました。
温泉寺から湖に向かって下る道の脇にこんな見事な落葉の庭を見つけました。
その庭の主はこの3棟に納められているいくつもの石像でした。こんな建物・雰囲気、めずらしい。写真を撮っているあいだにも置いて行かれそうになってしまいます。ゆっくり見たかったな。
この会のベテランが、「この道はね、旧甲州街道なんだよ」と。そういえば道路沿いに歴史を感じさせる立派な建物が見られます。
そのうちの一つ、「橋本政屋」。ここは甲州道中茶屋跡との看板がありました。格子窓にのれん、いいですね。
諏訪大社下社秋宮に到着です。鳥居の前で記念撮影をしてから境内へ。鳥居の向こう、本殿に至る道は中央に石畳、左右に石段。中央は神様が通るところ、ここを歩かぬようにと教えていただきました。
神楽殿の大しめ縄、圧倒されます。
神楽殿の裏、これは本殿というのでしょうか。立派でしかも美しい。
さらに春宮を目指してすぐに甲州街道の終着点がありました。ここは「錦の湯」という温泉でもあります。左の赤味がかった球形の石の下から温泉が湧いています。みなさんここに手を浸して「熱い熱い」と。わき上がる温泉でこの大きな石は浮き上がり、どちらの方向にもくるくると回ります。
その横、温泉施設の壁にはこんな大きな陶製らしき絵が貼り付けられています。
すぐ近くの他の温泉施設の壁画はこんな。温泉の町、それぞれに趣向を凝らしています。
甲州街道終着点を過ぎると、ここからは中山道です。こちらも趣のある通り。
これもまた温泉施設の壁で発見。多分鏝絵ですね。
通常なら赤い箱に収められる消火栓のホースとノズルの収納庫、これもおしゃれです。「火之要鎮」も洒落ています。
こんなところにも街道らしい雰囲気。
黄門様逗留の目印に・・・・、なんてね。大きい木戸の中に障子紙を貼った小さい戸口。古いものを残しています。
春宮到着。神楽殿に大しめ縄、その後ろに本殿と、幾分か小規模ではありますが構造は秋宮と全く同じです。もちろん四方には御柱も。
春宮を横に出るとすぐに「万治の石仏」です。石仏とのあいだに流れる川、そして中州。のどかないい風景でした。
で、これが「万治の石仏」。ユニークな石仏ですよね。この石仏に願い事を聞いてもらうためにはまわりを3週する、ということで早速回り始めました。
紅葉もいくらか残っていて綺麗です。
正午のメロディーが流れたところでちょうど昼食場所に到着しました。ここは御柱館という施設の庭。その名の通り御柱が一本横たわっていました。
お昼の時間は30分だけ。朝は日差しもあったのですが、この頃にはすっかり曇ってしまい気温も下がってきました。お昼を食べているあいだにも冷えてくるようでした。
冷え込んできた為か、午後は又一段とペースアップ。下諏訪から岡谷に入ってこの日の七福神4カ所目となる平福寺(寿老尊)に到着。
屋根の鬼瓦が目を惹きました。
こちらはトイレを借りるために寄った東堀天満宮の境内。
寒さに震えながら(ちょっと大げさ)銀座と表示されている通りをひた歩き。立派な家が見えてきました。ここは「高天」という酒蔵、そういえばみやげで味わったことがあります。
その酒蔵の表にはこんな絵が。
こちらは醤油屋さん。
いよいよ終着点:岡谷駅の駅前通り、「イルフ童話館」の表示。岡谷出身の画家:武井武雄の美術館らしいのですが、中に入らず建物の壁に飾られた作品の前を素通り。時間があればいいんですけどね。
駅からイルフ童話館にいたる通りは「童話館通り」と名付けられているようです。空模様が怪しくてちょっと暗い写真になってしまいましたが、通りの街灯はこんなにおしゃれ、いいなあ~。
秋も終わりですがつたの絡まったけやきの街路樹と落葉もよかったな。寒さのお陰でペースが上がり、予定よりも30分以上早く岡谷駅に到着。電車を待つ時間にみやげを買う人、喫茶の人、そしてちょっと飲の人。少しだけゆったりの時間が嬉しかったですね。
電車に乗ると雨が降り始めましたが、歩いているあいだは天気も味方してくれたようです。私の歩数計では15km超とこれまで参加の中では最も長いかなと思える距離でしたが、見所満載、ゆるやかなコースで楽しいウォークでした。リーダーさん・サブさん、ご苦労様でした。そしてありがとうございました。
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