母の友人から梅をいただけることになりました。そこで、そのお宅の梅畑に、畑に立って手の届く枝から手もぎで収穫、夫婦二人でしばらくの作業、実家に帰って計量してみると二人とも3.95kg。何とも気が合いました。
焼酎と砂糖も買ってきて梅酒の仕込み、梅1kgを洗って広口瓶にいれ砂糖600g。
25度の焼酎を1升いれて、瓶を振ってできるだけ砂糖を溶かしました。まだ溶け残ってますね、でもきれいです。
そして残りの梅は梅干し漬けに、今年はどちらもたっぷりできそうです。
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紙つなげ!
彼らが本の紙を造っている
再生・日本製紙石巻工場
佐々涼子
早川書房
石巻という街は日本製紙の企業城下町であるらしい。この日本製紙の主力工場:石巻工場が2011年の大地震に伴う大津波に飲み込まれた。前半はその被災の状況が語られ、このところ読んでいる「プロメテウスの罠」とも重なってくる印象でした。
壊滅的な被害、工場の閉鎖も予想される中、工場の復興に向かって歩み出すのがこの本のおもしろいところ。取りあえず主力マシン1台を半年で復興するという無謀とも言える目標をたて、各部署それぞれが奇跡的にその目標をクリアして次の部署に襷を渡していく。相手に無理難題をいっているようでありながら、その底辺には自己の信念と相手への思い遣りが隠れている。そして半年、復活のお披露目で製紙の長い工程を切れることなく紙がつながっていく、感動的でした。危機的な状況の中の人の心の暗部も語られていて、単なる復興の成功物語というだけでなく重いテーマを語ってくれているようです。
私も本は読みますが、本の紙をどこで造っているか、どんな風に造っているかなど考えることはありませんでした。ましてや、各出版社がもつ単行本・文庫・写真誌・コミック誌等々それぞれにこだわりがあり、使われる紙についてもそうであることなど思いも寄らないことでした。そのこだわりに製紙の技術者が誇りをもって応えていく、そんな技術者たちが未曾有の災害から復興を遂げていくはなし、読み応えがありました。
実家の近くに「ろっけんさん」と呼ばれる家があります。小さい頃からその意味を考えずにその家の名称のように私達もろっけんさんと言って来ました。
先日、母からその呼び名の意味を初めて聞きました。私達から見てその家のおじいさんは大変な働き者だったそうです。かつて穴掘り(溝掘り)は大変な重労働ですが、その方はこの仕事をすると一日に6間(3.3m×6)もの長さを掘りあげたのだそうです。そこで呼ばれるようになったのが「六間さん」、働き者のおじさん(の家)という意味の敬称だったんですね。そこから2世代下った私達も「六間さん」という敬称を使い続ける、働き者の方への尊敬が数十年後もなお残っている、すごいなと思います。
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「この作家が徳川家康を書いた」との紹介が新聞の書評にありました。歴史物も好きなのですが今まで読んだことのない作家です。図書館でさすがに新刊本はまだなかったので、この作家のものとしてこの作品を借りてみました。剣豪伝もまたおもしろいかなと。
目次は以下の通り。
武蔵と無二斎
鬼の髪
殺活
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初めは「武蔵と無二斎」、次の「鬼の髪」になったらもう武蔵だけで父:無二斎は登場しません。吉川英治作品にも出てくる奈良:宝蔵院の槍術とのことなどが語られます。次の「殺活」では同じ美作の武芸者:竹内久勝が登場、武蔵が出てきません。読み進めてやっと気づきました、この本は複数の武芸者の短編集だったのです。「武蔵と無二斎」という一冊の長編小説だと思っていたのですが、迂闊でした(笑)。短編集だということはどこにも書いてないのです。でも最終ページに「初出誌一覧」がありました、そこで気づくべきなのでしょうが、私としてはちょっとだまされた気分です。でも短編集もちょっと軽い読み物で楽しめました。
6月の国分寺の合唱がありました。今回は、S:4,A:4,T:3,B:3となかなかバランスのよい構成でした。
練習開始はまず分離唱から、しかしこれがちょっと・・・・。つづいて讃美歌の
しずけきいのりの
ガリラヤの湖畔
小首をかしげてしまうような状態は続き、指導のMさんもハーモニーの耳をどう喚起させようかと悩ましいようすでしたが、3曲目
主よこころみ
あたりからハーモニーが落ち着いてきました。こういったところの指導、さすがです。さらに讃美歌、
しずけき河の
神ともにいまして
と、ここまでは全てC-dur(ハ長調)の曲を続けました。こういう時にCの曲を続けるのには何か意図があったのかもしれません。さらに、
むくいをのぞまで
こころのおごとに
ひとたびは死にしみも
やさしくともをむかえよ
と、ここまで讃美歌。
それからこの日は佐々木先生の合唱曲集Ⅱを先に、
雲雀
うぐいす
で前半を終了しました4。
休憩時間にはしばらく歓談の後、男声6人ではありましたが男声合唱を
Adoramus te
今は若き子
いとしのクレメンタイン(これはまだ2回目で不安いっぱい)
後半は、
渓川したいて
からたちの花
緑の森よ
はるかに
先生の合唱曲集Ⅰから
すすき
よしきり
光のお宮
われは幼く
夏の夕べ
以上で練習を終了しました。
最初はどうなるかと思ったハーモニーもキチンと指導していただいて、「ああ、こんなに変わるんだ」と、感じられるのもうれしいことです。
練習終了、一旦解散となった後残った人たちでしばらく歓談、先日の梨大合唱団OB会の写真も見ていただきながらOB会にも話が及びました。
それから最後にまた20分ほど、また讃美歌を練習で唱わなかった曲を中心に唱いました。
みかみのめぐみは
みどりもふかき
わがたましいを
ささやかなる
われにこよと主はいま
ひくれてよもはくらく
しずけきいのりの
つかれしものは
以上、よくハモりました。
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