月別アーカイブ: 2009年1月

音感教育の美しい調べ 再び東京で発表会(その2)

 ○・・・29年10月のある夜たまたま山形市を訪れた佐々木基之氏が、七日町大通りを合唱して通る一群のグループに話しかけたのがきっかけで、森山教諭を援助して同合唱団に直接音感教育を仕込むことになった。
 ○・・・その後同合唱団は30年7月山形市中央公民館開きの第1回公演や、同合唱団の創設に尽力した同市八日町の医師故東海林耕祐氏の追悼音楽会などで次第に市民の人気を得てきた。同年11月佐々木氏の所属する紫翠会から招かれて東京女子大、日本青年館で発表、圧倒的な好評を得た。その後当時のファンから第2回東京公演を熱望され、同校同窓会の援助でふたたび実現するもの。
 ○・・・2年の間に同合唱団の声価はさらに高まり、NHK交響楽団常任指揮者ロイブナー、声楽家ベッシュ夫妻は「東京公演には必ず招待してほしい」と佐々木氏に申し入れているほか、音楽評論家宮沢縦一氏は「東京には技術ばかりやかましくて、楽しくない合唱が多過ぎる。山南OBのような聞いていて響きの美しく楽しい合唱団は少ない」と手紙を寄せるなど各方面から期待されている。

音感教育の美しい調べ 再び東京で発表会(その1)

音感教育の美しい調べ
再び東京で発表会
声価上がる山南OB合唱団

“森の都”山形の合唱団が、都会では聞かれない美しい響きを認められ、ふたたび東京で公演する。

○・・・それは山形南高OB合唱団(委員長山形市七日町電器商調所昂治さん(28)団員25人)で、とくにわが国の“音感教育”の創始者佐々木基之(旧名幸徳)氏がタクトを振り、来月5日山形市中央公民館で市民に発表したのち、16日午後6時半から東京青山の日本青年館ホールのヒノキ舞台に立つことになっているが“音感教育”による秀れたハーモニーを地方で育てた合唱団として中央の楽壇から注目されている。

○・・・山形南高OB合唱団は26年4月同校教諭森山三郎氏の指導で第1、第2回卒業生の余目高教諭石沢行夫(25)山形市教委勤務安達良介(26)庄内交通社員砂山弘(25)ナショナル電器社員中村博(25)山形トヨタ自動車会社員田島義久(25)さんの5人によって創設された。団員は会社員、公務員、教員、粉屋、警察官、大学生などいろいろで、今日まで毎週水曜日の夜一回も欠かさない熱心な練習を続けてきた。

昭和32年10月17日
読売新聞山形読売面記事

==みなさんのマイク==

==みなさんのマイク==
山形南高OB合唱団
YBC(午後10:20)今晩は都会では聞かれない美しい響きを認められ、来月再び東京青山の日本青年会館のヒノキ舞台に立つ山形南高OB合唱団をむかえて男声合唱を六曲送る。
みなさんのマイク
山形南高OB合唱団は26年4月同校教諭森山三郎氏の指導の下に第1回卒業生で結成され昭和30年7月山形市公民館で第1回発表会を11月東京公演を行った。団員は会社員、公務員、教員、粉屋、電具店、警察官、大学生など25人。今日まで毎週土曜日母校の音楽室に集まって熱心な練習をつづけて来た。来る11月5日山形で公演、ついで11月16日第2回東京公演をする。
曲目は『兵士の歌』『十二人の盗賊』『アシエームド・オブ・ジェーザス』他。
合唱指揮は田島義久さん。
(写真は南高OB合唱団)
以上、昭和32年10月27日の新聞記事
切り抜きのため、新聞社不詳です。
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「五風十雨」

五風十雨
私のところには「五風十雨」というミニコミ誌が送られてきます。甲府のある会社の社長さんが北杜市に「五風十雨農場」をひらき、農を中心とした人のつながりをつくろうとしているようです。この農場についてはホームページもありますので、詳しくはそちらをご覧ください。(「五風十雨農場」で検索すればでてきます。)
さて、今回の「五風十雨」通信は新年の挨拶と同時に食の安全のことに触れていました。少し引用させていただきます。
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去年は食の安全、安心にとってはいやなニュースが満ちていました。・・・・。
でも赤福の賞味期限などの改ざんなどの問題は、私としては問題にする方がおかしいと思っています。世界中が食糧危機や、たべるものが無く餓死する人が毎日3万人以上もいるのに、日本ではおかしな規制のために毎日3000万人分もの食べれるものを捨てています。その処理費用だけで11兆円とも言われています。
誰が賞味期限など決めたのでしょうか。私の昔の生活の中では、食べ物が饐えている、腐っていて食べられない、の判断は法律でなく自分自身の五感が決めていて、問題があれば自己責任ですることでした。一般常識とは大分かけ離れているようですが、昔はそうでした。世界が急速に食糧危機の方向に向かっていいるのに、自分のこととして捉えられない、農水省も、政治家も、マスコミも、私たち一般人も相当おかしな世界を見ているように思えてなりません。
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私は手作りのキッポシやころ柿など大好きです。しかし、せっかくの手作りの食材も管理が悪いと傷んでしまいます。私も袋入りで包装された食べ物の恩恵を受け、五感で判断をするのは難しいのかもしれません。育つ家庭では多少なりとも身につけた五感も長い間使わずにいると消えていってしまうかもしれません。しかし自身で判断することができるような人間でありたいものだとは思います。

「風が強く吹いている」

先週末は久しぶりに読書でした。読んだ本は、三浦しをん著「風が強く吹いている」です。

風が強く吹いている
たまたま同じアパートの住人となった学生10人が箱根駅伝に挑むという、夢物語です。非現実的ではありますが、才能に恵まれず競技生活をあきらめていた走者が走っている場面の心理描写があったり、天才的なランナーの主人公が自身の心を他人には言葉でうまく伝えることができない葛藤があったりと、単に夢物語が実現していくだけではないおもしろい小説でした。
山梨にも箱根駅伝でおなじみの大学があります。正月2・3日というと、テレビの前に釘付けという人もたくさんいます。小説の中では、高校駅伝に優勝したことのある仙台城西高校なんて名前や甲府学院大の黒人選手が登場したりして笑ってしまいました。こういう箱根駅伝ファンにとっては一気に読んでしまえるおもしろさです。一度読んでみませんか。

集落支援員制度

 NHKクローズアップ現代「故郷(ふるさと)はよみがえるか~検証・過疎対策の大転換~」の放送がありました。過疎の進んだ限界集落、こういった集落に集落支援員という名前の若者が移り住み、年寄りと交流しながらそのニーズを吸い上げ対策を生み出し実施していくというような内容でした。道路を造ったり施設を作ったり、いわゆる箱物行政で過疎を防ごうとしてきたがいっこうに止まらぬ過疎化、最後の切り札としての人的支援だそうです。実際に若者が田舎に移り住んで地域の人たちの交流を深める中で、老人たちが持っている知識を与えることなどにより随分と生き生きとしている様子が映し出され、番組を見ていてなるほどと納得の内容でした。
 私の実家の部落も過疎化の一途をたどる集落、そんな集落に一昨年子供2人を伴った若い夫婦が引っ越してきました。空き家になってしまった家を買い取って移り住んできたのです。そのヤングパワーかチャイルドパワーか、周囲の人たちはこの家族に親切にしながらそのパワーをいただいているように思います。年寄りばかりが多くなってしまっている集落、その中に若い人が必要なんだということを私たちも感じています。
 今年この集落にもう一組の若者が移り住んできます。自然農を暮らしの糧にする人だそうです。田舎というのは農業生産をしてこその社会であると思います。農に希望を持った人が移り住んでくる、これこそ過疎地の最高の活性化であるように思います。獣害の多い私たちの部落です、障害も多いのでしょうがこの若者たちの農業生活もうまくいってほしいものだと思います。
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初雪

我が家もとうとう雪が降りました。街路樹の小枝にもきれいに雪がのりました。こんな風景もいいものですが、それをうまく写真に納めることはできないものですね。
初雪

デュエットのハーモニー

今、NHKの朝ドラ「だんだん」で主役の双子ちゃんがデュエットをしていますね。曲名は「恋のバカンス」で、かつてザ・ピーナッツが歌った曲です。デュエットが聞こえると「さて、ハーモニーは?」と聞き耳を立ててしまいます。何でもこの二人は現実の世界でも歌手デビューしたとか。しかしハーモニーは「うーん」、まだまだ発展途上のように感じます。残念ながら聴き合って唱うことを全く教わってないようです。聴き合わなくてデュエットを歌う、これは大変なことでしょうね。それぞれがしっかり音取りをして、その音程で歌うんでしょうね。だけどその元のザ・ピーナッツの歌はどうかというと、最近になって聞いたのですがこれがまたすごいハーモニー(?)です。歌唱力のある二人がそれぞれに自分の音程で歌っているのでしょうね、まさに二人の音がケンカをしているのです。

デュエットでハーモニーが聞けないのかというと、そんなことはありません。昨年、懐メロ的なヒット曲集のCDを聞かせていただいたのですが、ベティー・アンド・クリスの「白い色は恋人の色」なんかいいハーモニーではないでしょうか。耳を使う合唱に出会う前の子供の頃聞いた記憶でも「きれいだな」と思ったのですが、かなりハーモニーに敏感になった(?)今聴いてもやっぱり「きれいだな」と思います。

版画年賀状

今年いただいた中で、私のお気に入りの年賀状を紹介します。
この友人からは毎年、版画の年賀状が届きます。この方はひとことのコメントにも新しい年のことをユーモアも交えて彫り上げてきます。毎年楽しみにしている年賀状です。
版画秀作
今年も秀作です。○○さん、「著作権が・・・・」なんて言わないでくださいね。

年賀

新年おめでとうございます。年賀状をお届けします。
版画版
十数年前職場の先輩に版画年賀状の話をしたところ、
「今時プリントゴッコのない家があるのけー。」
といわれてしまいました。この先輩には「何とも時代遅れなことをしているものだ。」と思われたようです。それからまたあっという間に年数がたち、プリントゴッコもまた過去の遺物(?)になってしまったようです。そんな中で我が家は未だに時代遅れをやっています(笑)。まあ、自己満足には違いないですね。とにかく版画を彫っている証拠をご覧ください。
刷り上がったハガキはファンヒーターの前に並べて数日乾かします。こういうインクは乾きが遅いものですね。
版画印刷
今年の版画も一応2版、3色刷りです。原画の水墨画がどう変わるのか、ちょっとした恐怖と期待の時間です。それでは、私の年賀状をご覧ください。
年賀状
本年もどうぞよろしくお願いします。