月別アーカイブ: 2007年8月

食事会

自然農の畑を借りている人たちの交流会がありました。春の交流会は八ヶ岳の麓「谷戸城跡」に弁当をもって食事会でしたが、今回は野風草の庭での食事会でした。ご飯は雑穀入り七分搗き玄米、それからダッチオーブンでタマネギ・人参・ジャガイモ・鳥手羽を焼いたもの、それから皆さんの差し入れの数々でした。

 ダッチオーブンというのを初めて見ました。
ダッチオーブンこんなものです

 中には網があり、上げ底で焦げ付かないようになっています。厚手の鍋で、食材の入いれて赤くなったたくさんの炭の中に置き、さらにふたの上にまで炭火を乗せます。

  鍋の中加熱前のオーブンの中

いざ加熱 いざ、加熱

 20分で一度中を点検、もう10分加熱してみようと炭火の中に戻しました。そうしてふたを取ったところ、これはもうおいしそうなタマネギの焼けたにおい。他の食材の火の通り具合もちょうどよく、大成功でした。

ご飯の方は昔ながらの釜を使い、ブリキでできた移動できるかまどで炊きました。雑穀を混ぜた米を洗い、

   「水の量はくるぶしまで」。
火加減は、「はじめチョロチョロなかパッパ、赤子が泣いてもふたとるな」

なんて説明を懐かしく聞きました。そうして最年長の私はご飯の火加減を仰せつかってしまったのです。棒をもってきて釜にあて、一方に耳をあてると「中で沸騰している音が聞こえるよ」というのですが、私にはさっぱりわかりません。沸騰してだいたい水がなくなったかなということをふたの隙間から吹き出す様子で見当をつけるのですが、さっぱり自信がありません。でもこんなもんかなというところで勇気を振るい、火を落としてしまいました。蒸らしの時間を十分とってからふたを取ってみたのですが、炊きあがり具合はまあまあ合格点だったようです。

ダッチオーブンの中身とご飯をお皿に盛りつけて、みんなでいただきました。食材はすべて自然農による農産物である「野菜を丸ごと味わう」、そんな印象の食事でした。かなりのベジタリアンの私にとっては最高のご馳走でした。

食事のあとは、火を囲んで、子供たちの賑やかさの中で談笑。シートの上に寝転がって夜空を眺め、11時過ぎまで語り合いました。満足!

驚異のア・カペラ

 もう3週間くらい前になりますが、こんなタイトルのTV番組がありました。紹介された団体は「ザ・リアル・グループ」、スウェーデンの団体でした。
 私たちは「ア・カペラ」というと無伴奏の合唱を聴かせる団体と思ってしまいます。しかも「驚異の・・・・」なんて書かれるとその番組を見ないではおれません。しかし無伴奏には違いないのですが、この団体は一時ブームとなった「ハモネプ」系の演奏で、ボイスパーカッションなどを交えながら歌って聞かせるものでした。
 NHKのアナウンサーはこの団体の演奏に大変な持ち上げようだったのですが、私には全くハーモニーを感じることのできない団体でした。「この人たちはハーモニーを知らないのでは?」なんて思ってしまいました。
 ア・カペラのハーモニーが聴きたい!

サギソウ

母が育てたサギソウが咲きました。小さな鉢にたくさん植えてあって、今が満開です。ユニークな花ですね、サギソウという名前に「なるほど」とうなってしまいます。

咲き始めに撮影すればよかったのですが、今になると衰えを感じる花も多くなってしまいました。ブログへのアップができないと、写真を撮る意欲も少なくなってしまうものですね。やはり写真も「見てもらえると思うからこそ摂るのだなー」と思います。

サギソウ

日本のうた

 以前ちょっとだけ触れたことがありますが、高校時代の一時期合唱部に所属していました。若い先生のもとでの楽しい思い出です。私たちの学年には珍しく女性より多い7人の男性がいました。この男性メンバーで男声合唱を、古い木造校舎の階段の踊り場で数人の男性で唱うとよい響きを感じられて何ともいえない楽しみが感じられました。この頃歌った曲の多くは、デュークエイセスの「日本のうた」からのものでした。この「日本のうた」はポピュラーなところでは「いい湯だな」「君の故郷は」「女ひとり」といったところでしょうが、実は各県に少なくとも1曲は用意され1冊の本になっていました。私たちはこの曲集を片っ端からとまではいかぬながら、十数曲は歌ったのです。
 そんな高校時代の楽しい思い出を作ってくれた当時の音楽の先生が今年3月で退職になりました。そこでOBが集まって退職のお祝いの会を楽しくやろうという企画が予定されています。
 この会の余興に「日本のうた」をやろうということになり、昨日音楽の先生をしているOBのHさんのお宅に男性OBが集まりました。候補曲は、
・十和田の底に(青森)
・君の故郷は(東京)
・風が消して行く(鳥取)
・フェニックス・ハネムーン(宮崎)
・燃える若者(鹿児島)
Hさんとの打ち合わせの中では他に「大地讃頌」の男声版があるよなんて言われたのですが、どうせ歌ったことのない曲をやるのならア・カペラの男声でハモりたいと「美わしの五月」の楽譜を南高OBの四重唱の録音とあわせて持ってみました。しかし私を除くメンバー全員がこの曲には全く乗り気がせず、結局「日本のうた」以外にはみんなが歌える「いざ起て戦人よ」という男声合唱の代表的な曲に決まりました。よく言えば”勇ましい”歌ですが、私は”乱暴”な歌という印象です。持って行った山形の録音も聴いてもらったのですが、そのハーモニーにも特別な反応はなく、「不満はある」なんていう声をいただきました。感じ方や合唱への思いは人それぞれですが、「男声合唱こそハーモニーを楽しみたい」と考える私とはかなり視点が違うようです。今日は、そういう感覚の違いを思い知らされた後遺症を引きずっています。
(16.0k CT)

特集 “野の花”のごとく (その2)

   ″野の花″のごとく……

 その夜の日本青年館は、名も知れない東北の一男声コーラスをききに、それでもかなりの聴衆が集まった。1000名あまりを収容できる会場は、八割もはいれは盛況を呈した。
 合唱団の先輩とか知人の閑係者をのぞき、その夜の聴衆のほとんどが、半信半疑で幕の上がるのを待ったにちがいない。地方都市からの、この若いおのぼりさんたちの晴れ姿に、多分に同情的だったことも否めまい。タカをくくった聴衆も、形式的な声援を送るだけの客も、きっとたくさんいたにちがいない。

 ところが一部、二部とステージが進むうちに、そういう不遜な客たちは、自分たちの態度をあらためないわけにはいかなくなった。

 プログラムをうずめる25曲、それにアンコールをふくめて、そのハーモニーの、美しく安定した姿に驚嘆させられたのだ。男声合唱特有の発想とか勇壮さとか、時には粗野な叫びに似た刺激さえ感じるあの不快さとか、そういったものの片鱗もない洗練された音楽に、いつのまにかひきいれられていったのだ。きわめて自然にひびく自然のハーモニー。刺激がないといえはなさすぎるくらい。天然自然のままの姿といってふさわしいその合唱に、聴衆は何の抵抗もなく感動に誘いこまれていったのだ。

 二十名ほどの少数グループだ。純粋にひびくハーモニーと、その流れだけがこの連中のすべてだった。聴衆たちは、この夜の演奏からつぎのようなことを学んだ。

 - 音楽的感動の大半は、ほんとうに美しく調和したハーモニーにあるのだ、と。逆にいえは、ハーモニーをないがしろにしたところには、決して音楽的感動は起りえないものだということ。

 その夜の聴衆たちは、このことをあらためて実感し、このありふれた理屈を、いまさらのように心に銘じたものだ。
 これが、この”合唱界”という雑誌の生まれる一年あまりも前のことだ。こうして最初の礎石は、この大地に打ちこまれたのだった。

 きくところによると、そのころの彼らにはつねに50曲の暗譜レパートリーがあったという。そして彼らのコーラスは、音叉などの音で、パートが確かめあって歌いだすようなものではない。メンバーの誰かに合唱の感動が起り、うたいだすや否や、いあわせた音たちはただちに美しいハーモニーを保って流れだすということである。それというのも、彼らは″ある特別の訓練″を経てきたからだ。50曲暗譜の件とも大いに関連がある。彼らが、特別に頭がいいということでもない。また、特別に才能にめぐまれた連中というわけでもないのだ。普通の、どこにでもいる青年たちにすぎない。それに、彼らはつぎからつぎへと、新しい曲にとびこむことをあまり好まない。彼らが純朴で消極的だからというのではない。彼らは、自分たちで作った実しいハーモニーで、同じ曲を何度くりかえしても、感動を新たにすることこそあれ、決してあきることがないのだ。

 彼らにとって合唱することは、練習することではない。たしかに、楽しむための合唱を、合唱しているということがいえそうだ。

 彼らの合唱は、″野の花″のごとく、あるがままの姿である。その美しさは神秘でもなんでもない。誰にでも、自然は、心の中に用意されているはずだから。
 さて、ここで、東北の一隅に咲き誇る、この″野の花″たちの物語をはじめることにしよう。

復活しました?

 パソコンの復活に挑戦中です。やっと、我が家のパソコンからこの記事を書いています。
 我が家で無線ルータ経由でのインターネット環境なのですが、この無線の設定が難物です。とりあえずルータにケーブルで接続して、このインターネットを利用できるようになったのですが、無線LANの設定はまだ解決の糸口が見えていません。無線ルータは「書斎」という名の2階の物置部屋に置いてあります。
ですから現状では、インターネットを利用するのには普段出入りのないこの部屋にこもるしかないのです。完全復活はもうしばらくかかりそうです。

PCの病

 我が家のパソコンが病に臥せって半月になります。かなり重症なのですが、買い替えの決断ができません(貧乏性?)。結局、内蔵用ハードディスク(4千数百円)を購入して復活に挑戦中です。多くの人に助けてもらいながらすすめているのですが、まだまだネットが使える状況にはありません。書きかけの記事もあり、失礼をしております。