月別アーカイブ: 2019年8月

「傑作はまだ」

傑作はまだ「傑作はまだ」
瀬尾まいこ
ソニー・ミュージックエンタテインメント

 瀬尾まいこさんの作品、今年本屋対象を受賞した「そしてバトンは渡された」では次々と変わる血のつながりのない親に育てられ、でもそこにあたたかいものが流れているような作品でした。その前には「春、戻る」で和菓子屋に嫁入りが決まっているヒロインの下に血の繋がらない、しかも年下の「お兄ちゃん」が現れ、過去に心の傷をもったヒロインの心を温め後押ししてくれるような小説がありました。今度の作品はそこそこ売れている小説家、一人暮らしで社会とのつながりをほとんど持たずに小説を書き続けている主人公、そこに突然実の息子が「はじめまして!」と登場する。そんな不思議なおはなしに「またこのパターンかよ!」と思ってしまう始まりでした。そんな気持ちで読み始めた作品ですが、引き込まれてしまいました。「あり得ない」感も強かったのですが最後にはほんのり「よかったね。」と思えるようなおはなし、さすが瀬尾まいこさんです。

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「サイド・トラック」

サイド・トラック

「サイド・トラック」
-走るのがニガテなぼくのランニング日記-
ダイアナ・ハーモン・アシャー作
武富博子訳
評論社

 今年の中学生向け夏休み課題図書の一冊です。
発達障害のひとつ:ADD(注意欠陥障害)を抱えている主人公:ジョセフはアメリカの中学2年生、T先生に勧められて陸上部に入りクロスカントリーを始めます。通級指導教室という障害をもった子達が学ぶ教室があったり、部活動のあり方が日本と大分違うことも感じます(その種目に優れている子が集まるわけではないらしい)。障害を持っている子に対しての偏見やいじめがあり、そして応援してくれる友だちや先生なども登場し、学校の仕組みは違っても私たちの日本の環境に置き換えて主人公になりきって読む事ができます。普段の生活にも、そして与えられた距離を走り切るにも障害がある事を読んでいる私たちが理解していきます。私たちにも発達障害というものを学習する機会は多くありますが、この小説では障害を持っている主人公になりきって見つめていくことで、知識ではなくこうした子どもたちを支援する心を養ってくれる本だなと感じました。

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「今月の一曲」を更新しました(8月)

2ヶ月ぶりとなりましたが「今月の一曲」を更新しました。今回は「気のいい鵞鳥」、1982年佐々木先生が山梨大学合唱団を指揮した演奏会での録音です。

下記をクリックし、「今月の一曲」ページでお聴き下さい。2

今月の一曲
http://susuki.chips.jp/?page_id=5915

学生による夏合宿の感想

この夏、梨大合唱団で私たちよりも数年下の学年が中心となった唱うOB・OG会に参加させていただきました。そこでは私たちの会と同じように讃美歌はじめ多くのア・カペラ曲を次々と歌うのですが、その会場に用意されていた当時の団内誌「和声」を何冊も借りることができました。この中から学生の視点での当時の合唱団について書かれた文章をいくつか紹介したいと思います。

まずは1980年の「和声」から、夏合宿を終えての文章を一つアップしてみましたのでご覧ください。

「夏合宿を終えて」
http://susuki.chips.jp/?page_id=10706

茅野市「湖東笹原の鏝絵」

茅野市湖東の笹原地区の鏝絵ページをつくってみました。

茅野市の中でも鏝絵が集中して存在するところ:笹原。「くらフォーラムin八ヶ岳」がこの地の鏝絵を紹介するパンフレットを作成していますが、それも今は入手不能となってしまいました、残念!絵柄の鏝絵だけで20ヶ所、一通り見てきました。以下のページをご覧下さい。

湖東・笹原の鏝絵
http://susuki.chips.jp/?page_id=10625

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7月の読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1736
ナイス数:8

あずかりやさん (一般書)あずかりやさん (一般書)
読了日:07月27日 著者:大山 淳子
ノーサイド・ゲームノーサイド・ゲーム
読了日:07月17日 著者:池井戸 潤
新章 神様のカルテ新章 神様のカルテ
読了日:07月15日 著者:夏川 草介
居酒屋ぼったくり 3 (アルファポリス文庫)居酒屋ぼったくり 3 (アルファポリス文庫)
読了日:07月09日 著者:秋川 滝美
居酒屋ぼったくり〈2〉居酒屋ぼったくり〈2〉
読了日:07月01日 著者:秋川 滝美

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