月別アーカイブ: 2009年2月

フジサンの日

今日は2月23日、フジサンの日だそうです。おわかりですね。そこで私も一枚お届けします。
テレビでは富士に見せられ写真を撮り続けている人が映っていました。ねらうはダイヤモンド富士だそうです。ある人は駿河湾からの定点カメラを設け、インターネットで発信しているそうです。
静岡から見るのは表富士、裾野までみえるやさしい富士ですが、山梨から見える富士は男性的です。我が家のあたりからの富士は少々遠く、手前の山越しに上の方だけが見えるのですが、これはこれでいいですね。
富士0902
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甲州弁の語り②

 再度、甲州弁の語りを聴きに行きました。この語り部の語りに触発されて、今回は3人の方が「全くの真似です。」なんて謙遜しながら新たに甲州弁の語りに挑戦していました。この方たちの語りもなかなかのものでした。
 そのあとはいつもの通り、語り部さんのおはなしを聴かせていただきました。こうして自分たちの育った言葉で語られるおはなしを聴いていると、自分自身の心が安らぐんだなと感じました。語り部さんから2つのお話を聴いた後、その場は座談会風になりました。語り部の方のいわれたこと、
   「立派な語りの方もいるが、私は偉くもなんともない。だからこうして
  私の語りをこのように若い人が語り継いでくれることもうれしい。自分
  で語るときには自分がいいとおもうようにどんどん変えてください。そう
  やって語り継いで、手が加えられていってお話も良いものになるし完成
  されていく。」
そんな内容でした。自身の創作を加えながらおはなしをつくってきた、そして作り上げたものにこだわらず語り継ぐ人も創作し楽しんでほしい、そんな語り部さんの心が印象的でした。

誕生日

 このブログも3回目の誕生日を迎えました。
 いつもお読みいただいているみなさん、ありがとうございます。
 まだまだ続けられるかな。
 これからもよろしくお願いします。

温室効果ガス中期目標

 NHKニュースウォッチ9で温温室効果ガス削減のことをやっていました。政府は2020年までの中期目標について、1990年と比べて「6%の増加」から「25%の削減」まで4つの選択肢を示し、今後経済などに与える影響を試算して国民の意見を聞くのだそうです。
 4つの選択肢とは、
  ・今と同じ程度の削減努力を続けた場合、1990年より6%程度増加。
  ・アメリカやEU・ヨーロッパ連合と同じ程度のコストをかけて取り組んだ場合、最大で2%程度の削減。
  ・電気自動車など将来開発される省エネ製品を企業や家庭に最大限普及させた場合、4%程度の削減。
  ・科学者で作る国連の専門機関・IPCCが温暖化の影響を一定の範囲に抑えるため先進各国に求めている水準を満たす場合25%の削減
ということだそうです。しかしねぇ、京都議定書の2008~2012年の目標が6%削減ですよ。第4案はともかく、残りの3つ、2020年までの目標案が2012年までの目標よりも低いなんていったいどうなっているんでしょうね。
 番組はさらに続きがありました。環境意識の高い都市部の人たちにNHKが意見を聞いたのです。それぞれどの案を支持するかとの問いかけに対して「25%削減」を指示している方もいました。その後、25%削減のためにはこれだけの太陽電池パネルが必要、新しい給湯器が必要等々、これだけのものが必要ですよとこの人たちに迫りました。結果としてほとんどの人はギブアップ、25%削減なんて到底無理だという結論をNHKが誘導してしまったかのような結末でした。
 温室効果ガスの削減てそもそも新しい製品を買い込むことなんでしょうかね。そんなことをこの議論の土俵に上げてそれだけで結論を迫るようなNHKのニュースのあり方に不快感を感じてしまいました。
 私たちに求められているのは生活のあり方や価値観を考え直すことだと思うんですよ。

ダムって必要なの?

 私たちは高度成長期に育ってきました。ダム建設は巨大な公共事業で、自然を環境を人間のいいように変えていく典型的なものとしてとらえてきました。
 ダムの役割は3つ、
    ①洪水調節の機能
    ②流水の正常な機能の維持
    ③都市用水、農業用水の開発
だそうです。
 しかし今、ダムの必要性が問われている時代になってきたようです。長野県の田中元知事の2001年「脱ダム宣言」は有名です。しかしそれよりももっと以前の1994年、米国内務省開拓局の長官は「アメリカにおいて、ダム建設の時代は終わった」という発言をしています。
 いろいろな資料を読んでいると、どうもダムの役割はお題目の通りにはいっていないようです。人間生活のための役割よりも業界のための建設といった部分も多分にあるように思ってしまいます。私たちの近くの塩川ダムにしても、決して水不足に困った土地柄ではないことが書籍にも唱われています。上流にヒ素がみられる土地で、水道水源としては問題があり、ここに水源としてのダムを建設することに疑問も投げかけられています。ダム湖のきれいな景観はよいものですが、しかしダム湖の水質というのは湛水から数年すると悪化をたどるということも聞いています。
 こんなことを見てしまうと余計に写真展に見られる人たちの故郷を離れる無念さを想像してしまいます。私も、「できることならダムは避けた方が」と考える一人です。
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「ダムに沈んだムラのこと」

母と一緒に写真展を見てきました。タイトルは、
「ダムに沈んだムラのこと」
~塩川ダム、できて十年~ 写真展
長坂郷土資料館
10/4~2/22
「ダムに沈んだ村のこと」
私の母はこの「ダムに沈んだムラ」の隣の部落の出身です。どこへ行くにも徒歩の時代に育った母にとって、この部落の風景も心に焼き付いています。展示されているのはすべてモノクロ写真です。家の慶事、神社の祭り、小学校の運動会、・・・・、生活の様子がぎっしり詰まった写真の数々です。この頃、写真といえば記念写真的に撮影するものだったのでしょうが、よくこんなに生活の場の記録を残してくれたものだと思います。母にとっては知った顔も何人も登場し、当時の生き生きとした情景の中に心を泳がせていたようです。
もちろん私も母ほどの強い記憶ではありませんが、ダムに沈む前の情景がよみがえりました。自家用車の中から眺めた家々、川沿いを上る道、小学校の遠足で歩いたことなどです。ダムの賛否がそこに住む人やその出身者たちの間に複雑な隙間をつくってしまったようなことも、わずかな文章の間からうかがえました。実は私の部落もこのダムの候補地でした。「ふるさとがダムに沈む」、深い痛みなのでしょうね、きっと。

音感教育の美しい調べ 再び東京で発表会(その3)

○・・・佐々木氏の音感教育はいままで音符だけに頼った音感教育を改革して、耳を通じてハーモニーから自然に音楽のあり方をつかんで行こうとするもので、すでに札幌、仙台、広島、鹿児島、埼玉などでこのやり方が取り上げられているが、山南OBはその中でも代表的な合唱団であり、この教育を受けた団員の中にはピアノの即興演奏など秀れたセンスをもつものも少なくない。その意味で中央楽壇に投ずる影響は大きいといわれている。
再び東京で発表会
【写真はステージ上の山南OB合唱団】
以上、昭和32年10月17日
読売新聞山形読売面記事