日別アーカイブ: 2009年2月13日

温室効果ガス中期目標

 NHKニュースウォッチ9で温温室効果ガス削減のことをやっていました。政府は2020年までの中期目標について、1990年と比べて「6%の増加」から「25%の削減」まで4つの選択肢を示し、今後経済などに与える影響を試算して国民の意見を聞くのだそうです。
 4つの選択肢とは、
  ・今と同じ程度の削減努力を続けた場合、1990年より6%程度増加。
  ・アメリカやEU・ヨーロッパ連合と同じ程度のコストをかけて取り組んだ場合、最大で2%程度の削減。
  ・電気自動車など将来開発される省エネ製品を企業や家庭に最大限普及させた場合、4%程度の削減。
  ・科学者で作る国連の専門機関・IPCCが温暖化の影響を一定の範囲に抑えるため先進各国に求めている水準を満たす場合25%の削減
ということだそうです。しかしねぇ、京都議定書の2008~2012年の目標が6%削減ですよ。第4案はともかく、残りの3つ、2020年までの目標案が2012年までの目標よりも低いなんていったいどうなっているんでしょうね。
 番組はさらに続きがありました。環境意識の高い都市部の人たちにNHKが意見を聞いたのです。それぞれどの案を支持するかとの問いかけに対して「25%削減」を指示している方もいました。その後、25%削減のためにはこれだけの太陽電池パネルが必要、新しい給湯器が必要等々、これだけのものが必要ですよとこの人たちに迫りました。結果としてほとんどの人はギブアップ、25%削減なんて到底無理だという結論をNHKが誘導してしまったかのような結末でした。
 温室効果ガスの削減てそもそも新しい製品を買い込むことなんでしょうかね。そんなことをこの議論の土俵に上げてそれだけで結論を迫るようなNHKのニュースのあり方に不快感を感じてしまいました。
 私たちに求められているのは生活のあり方や価値観を考え直すことだと思うんですよ。