梨大合唱団の同窓会がありました。
私たちの前後3学年の会となって4年目、年1回の恒例の集まりです。場所は学生時代に夏合宿をした寺のすぐ隣の民宿、ここはちょっとした音楽ホールがあり音楽団体が合宿にも利用するところで今も合唱活動をしているSさんの推薦でこの場所が決まったのです。学生時代の夏合宿は決まって9月1日~8日の7泊8日、炊事も自分たちでして大変思い出深いお寺「常在寺」。そのすぐ隣での会でしたので多くの参加を期待していたのですがむずかしいものですね。都合のつかない人も多く集まったのは17人、でも各パートがバランス好く集まり合唱には十分でした。
集合時間は4:30でしたが今年は早めに到着しました。私より早く到着した車が3台ありましたが民宿には不在、私も荷を下ろしてすぐに散策、40分ほどのウォーキングでした。参加者それぞれが私同様に集合時間までの時間は懐かしの常在寺とその周辺を散策していたようです。
民宿に戻ると人も徐々に集まり始め、久しぶりの再会に懐かしい会話が弾みましたが、楽譜を配り夕飯(宴会)30分ほど前になると唱い始めました。まずは
「さくらさくら」
「今様」
「荒城の月」
といったところだったかな。しかし久しぶりの合唱はそれはそれは大変、耳などどこかに行ってしまっているようです。2曲ほど唱った後、「ホールに行けばピアノがあるよ、そこへ行こう」、わずかな時間ではありましたがそちらへ移動して分離唱から始めました。そしてその効果は絶大、なかなかいい雰囲気になってきました。でもすぐに夕飯の時間になり会食の場へ移動しました。
今なお分離唱の合唱を意欲的に指導しておられるSさん、今回は都合で夜のうちに帰るとのこと。そこで「夕食時にはお酒は控えてあとの合唱が終わってから飲みましょう。」などとは言っていたのですが、でも座ってしまってビールが出てしまうともう宴会モードに入りそうになってしまいます。しかしこのSさんのテーブル(3つのテーブルを囲んでの会食でした)は食事を早々に切り上げセルフサービスの片付けも済ませてまたホールへ移動してしまいました。それに促されて他のテーブルでも会食を終え、全員がホールにそろったのは7:30頃だったでしょうか。
さて、ここからが合唱の時間。音楽サークルの練習用ホールは響きもよく、ここでは単に唱って楽しむだけでなく半ば練習のような合唱の時間になりました。唱った曲目はもう順序は忘れてしまいましたが、
「みどりもふかき」
「いつくしみ深き」
「つかれしものは」
「主よこころみ」
「ガリラヤの湖畔」
「ナルドの壺」
「かみともにいまして」
「みたまなるきよきかみ」
「しずけき河の」
「むくいをのぞまで」
「こころの緒琴に」 と、讃美歌。
それから、
「浜辺の歌」
「すすき」
「背くらべ」
「赤い靴」
「汽車ぽっぽ」
「よしきり」
「光のお宮」
「われは幼く」
「埴生の宿」
「平城山」
「緑の森よ」
「はるかな友に」
「青い小鳥」
「夏の夕べ」
間には男声合唱
「Adoramus te」
「夏の夜の星」
「聖なる心にのみ」
「進めわが同胞よ」
「雨」
「雨」は女性にトップテナーを1オクターブ低く唱ってもらいましたが、こういう形もなかなかいいものです。
それから山梨ゆかりの小山章三作曲の「山河抄」、それによく似た「千曲川の水上を恋うる唄」の二つの組曲を楽譜なしで唱ってみました。合唱が終わったのは10時頃だったでしょうか。
今回の合唱ではかなり練習に近い形態となり、そのためか幾分唱った曲数は少なかったようです。でもなかなか密度の濃い内容になり、かつての感覚を少し取り戻すことができたようなうれしいものでした。来年は夕食前にもっとたくさん唱えるよう、もっと早く集まろうということになりました。先陣をきって人生の第二ステージに足を踏み入れた人も現れてきたこの集まり、この先どんな展開となるのでしょうか。楽しみです。