梨大夏合宿の感想3

N.R

 今年で、山梨大学合唱団の夏合宿に参加させていただいて、もう三度目になります。毎年、毎年、充実していく梨大生のハーモニーに佐々木先生と合唱団の方々の心の和が より一層しっかりと結びあって来ているように感じられました。私の場合、先生の門下生数人と共に合宿以外の練習等にも参加させていただいておりますが、最近やっと、梨大生の人達と一緒に歌えることができるようになり、去年の合宿よりももっとハーモニーを感じられる自分に体中がジーンとしました。そして又、音大教育によって汚染された垢や心の傷が少しずつ清められていっているような気がして、うれしくて、うれしくて・・・・・。

今年の合宿では、河口湖の近くにある勝山村からのご招待で勝山村の公民会館での梨大合唱団の演奏会と先生の講演とを聴くことができるという機会に恵まれた。その日の夜もまた一生忘れる事のできないお話しと演奏とで楽しく過ごさせていただきました。梨大合唱団の讃美歌等、いつものことながらすばらしかったし、特にEちゃん、Mちゃんのリコーダーの二重奏はすごいものでし

た。 あんなに、よくハモったリコーダーの演奏も仲々聴くことのできないものです。分離唱による教育のすばらしさを重要さを、この日もつくづく考えさせられました。

 先生が常々から言っておられる「小・中学校からの教育をかえなければならない。」という御言葉。私は個人のピアノ等のレッスンをやらせていただきながら、この先生の御言葉に、痛感しています。 合唱をやっている時の子供達の目は輝いています。
小学校の時から、学校でまた家庭で、分離唱による合唱ができれば、どんなにすばらしいでしょう。分離唱は絶対、単なる音楽教育とか合唱をやる為の手段ではないと思います。
分離唱は、すべての教育に通じるものだと思います。それに気づいて、今、千葉の方で小学校の音楽教師をなさっておられるI.A.先生は、昨年9月から学校で実践されている。本当にすばらしい事です。
私自身、佐々木先生のご指導を受けるようになったのは、皮肉にも音大に入ってしまってからでは

ありましたが、先生に耳をひらいていただいてからというもの、自分が随分、変わってきたのがよくわかります。これも、先生の分離唱のおかげに他ならないと思うのです。今のこの自分の幸せを多くの人達にも知ってもらう為にもっともっと耳をひらいて努力しなければならないと思います。

 さて、今回の合宿は、私達は民宿に泊まり梨大生とは別行動で食当等のお手伝いはできませんでしたが、練習にはたっぷりと参加することができました。民宿での生活でも、いろいろな事を学びました。
まず、食事においては、玄米のありがたさや粗食の良さがわかったような気がします。連日のごちそうに、本当は感謝すべきものでしたが、体の調子が少しずつ狂ってきているのを感じました。合宿という、いつもとは違う環境で多くの人達と共に生活するのですから、緊張感もあるのです。だからこそ、特に食生活に気をつかい、粗食である方が、そしてまた玄米を食べるということが、どんなに大切なことかを思い知らされました。

 

 

 ある日、藤原さんのお家から玄米のおにぎりを頂き、少量食べても体調に変化が表われてくるのに不思議なくらいでした。そして、今回の合宿を機会に、これからも尚一層玄米食に心がけていこうと心に強く言い聞かせたものでした。 それから楽しかった事といえば、二,三人寄ればいつもコーラスができたと言うことです。梨大のハーモニーを毎日聴かされているという影響もあって、いつもよりも不思議なくらいにハモるのには心がときめく思いでした。いつだったか、寝る前に三人が“CEG”だけを歌ったのですが、その響きが何ともすばらしく寝転んでいた私達もびっくりしてスクッと起きて思わず悲鳴を上げてしまった程でした。あの時の“CEG”、先生にもお聴かせしたかったです。
民宿の方も、とってもよくして下さいまして本当に感謝の念に絶えません。お昼に出して下さったとうもろこしもおいしかったです。

 今年の合宿も大きな感動を胸に残して終わってしまいましたが、先生の指導をなさるお姿と梨大生のハーモニーは神々しく、美しいものでした。梨大のハーモニーだからこそ先生の音楽が活かされていくと思えます。そのハーモニーをもっともっと多くの人々に聴いていただきたいと切に祈るのみです。梨大のハーモニーから始まって、分離唱が世界に広まり世界中が幸せなハーモニーに満ちあふれることも夢ではないと思います。梨大のハーモニーはすべての原動力です。もちろん私自身の原動力でもあります。先生!私は今、幸せの真っ只中です。本当にどうもありがとうございました。

  「梨大合唱団資料」に戻る

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>