創立20周年記念甲州街道ウォーク第10回
石和宿 ~ 韮崎宿
シリーズ甲州街道ウォーク、今回は甲府盆地の横断です。
集合場所は石和駅前広場。多くの彫刻に囲まれる中、主催者側の挨拶・説明・準備運動としている間に早くも心配されていた雨が・・・・。スタート前に雨対策を促されてしまいました。
駅前通を南下、石和の町を横切る川沿いの道に右折。ここは山梨を代表する温泉地、周囲は温泉旅館やその駐車場です。
旧20号線沿いを歩いているとブロック塀にこんな看板が並んでいました。ここは設備工事屋さん?
酒折の町に入りました。道向かいは箱根駅伝でも名が知られた大学。
通りから北側奥に酒折の宮が見通せます。ここは連歌発祥の地ともいわれ、酒折連歌賞が毎年開催されています。
通り沿いにあった黒壁の立派な建物。何か由緒ある家なのでしょうが、先を急ぎます。
今年は「甲府開府500年」を唱っています。こんなポスターを見かけました。
これはパン屋さん、なんとまあ遊び心旺盛なお店。
鉄腕アトムとあしたのジョーがショーウィンドウに、何のお店なんでしょうかね。
甲府市の中心地、雨を理由に少々ルート変更してアーケード街をショートカット。ここは商店街で面白いお店がいくつもありました。自慢焼きのお店に吸い寄せられてしまった人もいましたよ。
甲府市中央公園で昼食、雨には降られましたがちょうど雨が止み、あまり濡れていない大木の根元に腰を下ろしての昼食です。
午後の部スタート。公園の前は甲府駅前を南に延びる平和通り、横断歩道橋からの風景です。
平和通りから西に向かい始めてすぐに見かけた看板。ここは肉屋さん、それとも焼き肉屋さん? でも牛は食べる方ではなく食べられる方なんだよね。
貢川沿いに整備された「芸術の小径」。桜並木の下をすすむ遊歩道で、道路脇には彫刻作品が並んでいます。ミレーの絵画で有名な山梨県立美術館はこのすぐ近く、そんなこともこの小径が整備された要因でしょうか。
作品の一つです。フンコロガシを作品にしようなんて、発想もすごい。
竜王駅でトイレ休憩のあと、さらに西に向かいます。ここから韮崎に向かうにはちょっとした丘越え、この日のコース唯一のちょっときつい登り坂がすぐそこ。
赤坂供養塔。街道だった頃のこの辺りは木々に囲まれた難所で行き倒れも多かったとか、そんな旅人を供養する石碑だそうです。
このあたりが赤坂越えの頂上。説明版もないのですが、街道に関係する石造物だとか。小さな鳥居も設けられています。
丘を下りはじめたところで、街道沿いにある今回のシリーズウォークに団体で参加されている甲府ウォーキング協会さんのお宅でこんな歓迎・おもてなし。庭の中に甘い物やソフトドリンクを用意してくれていました、ありがとうございました。そして庭に育てた見事な藤の花の前で集合写真、ちょっと充電して思い新たに再度スタートです。
今は自動車は通ることのないレンガ積みの中央線ガードを南へくぐります。
道路側壁に描かれたタイル画
そのすぐ近くの芝桜、ちょうど見頃です。
塩崎駅に着きました。ここはトイレ休憩場所、そしてリタイア可能ポイントなのですが、残り少なくなったここでは脱落者ゼロ。
通り沿いのなまこ壁の立派な蔵のお宅。この地域の名家らしい。
芭蕉の句碑なのですが説明板は無し、誰も読める人がいません。脇の川はホタルの群生地で、明るくなるほどのホタル乱舞の様子を詠んだものらしいとのことでした。
塩川を渡って韮崎市に入りました。中央線沿いの道路をすすみます。
韮崎の街中、老舗の味噌・醤油・麹屋さん。
地方の人口減少、そして商店街の衰退。ここ韮崎もその例外ではありません。駅前の通りにもシャッターの下りてしまった店が多いのですが、その商店街を活性化しようと若者がシャッターペイントをしているのだそうです。それぞれ民話に基づいたペイント。
この日のゴールは韮崎駅。サッカーで名を馳せた高校のあるサッカーの町。で、これは駅前にあるサッカー少年の像。それからノーベル賞の大村博士出生の地です。
今回の甲州街道シリーズ最長の22km、歩き終えました。午前中は雨に降られはしましたが、それでもたいした雨でなくて幸いでした。昼食も屋外で食べられましたし、午後はなんとか降られずにすみました。暑くなることなく歩けたことでよしとしましょう。
スタッフのみなさん、そして甲府ウォーキング協会さんのおもてなし、ありがとうございました。














モノクロで見にくいので作品の一部を撮りました。

こちらも冨士。右下の白い説明版の右上にあるのが撮影可のマーク。
美術館の前庭には「夢の蔵」がありました。全国の左官さんが集まって作り上げたものだそうです。

内部天井の鏝絵、これはこれですごいのでしょうが、長八作品を見てしまうと・・・・。
夢の蔵の外部にも鏝絵が、これは虎。
窓枠にも鏝絵の装飾
窓枠下にはぶどうがあしらわれています。
山の手を一通り散策してきた後、那賀川をわたる「ときわ大橋」。高欄の外側にも内側にも満開の桜と燕が鏝絵で描かれていました。
橋の向こう側に明治商家:中瀬邸の入り口の時計台、この時計の文字盤には13時も表示されていました。
時計台の下を潜ると右側に松崎ビジターセンターなるなまこ壁の蔵がありました。
入り口の看板も鏝絵
開け放たれた扉の内側には精密な鏝絵、左扉は虎。
そして右には龍が。
中瀬邸の中は内蔵もある立派な建物、そしてこれは内蔵の鏝絵。
長八美術館の道向かいのようなところにある長八記念館。この寺(浄感寺)の再建に長八も弟子を連れて協力したのだそうです。中には長八作品の「八方睨みの龍」の大きな天井画、そして壁には大きな「飛天の像」の鏝絵一対、彫刻師:石田半兵衛と肩を並べての彫刻作品もありました。多才な芸術家:入江長八です。
こちらの波の中には鯉が一匹。
再び長八記念館に戻ってきたところで見つけた「鏝塚」。
ここにも左右に鏝絵発見。右は龍。
そして左は虎。龍と虎は一対で描かれる物なのでしょうか。
次に向かったのは「岩科学校」。時間が許せばここまでウォーキングのはずだったのですが、日帰りの過密スケジュールでバス移動となってしまいました。残念!
玄関上に掲げられた銘板。その上の龍は鏝絵ではないようです。
玄関を潜って見上げると、鴨居に鏝絵。
ここは「鶴の間」。四方の鴨居に沢山の鶴が鏝絵で描かれています、青い空も印象的。鶴はみな床の間に向かっているのだそうです。
一羽だけ拡大してみました。それぞれが丁寧に描かれています。
バス駐車場に向かう途中でみつけた沢山のケシ、伊豆は渡した体のところより一ヶ月ほど早いでしょうか。ここからバスで帰路につき、帰着は20:30、長いバス旅でした。






ビューファームで休憩の予定がこの日はお休み。手打ちそばが食べられるはずなんですけどね。
遠くには奥秩父の金峰山の頂が見えます。
そして青々とした畑地の向こうに北杜市のシンボル:八ヶ岳。昨夜の雨が山の上は雪、雨と雪の境界がはっきりわかります。
畑地の中にこんもりとした諏訪神社の杜
山の麓にプチホテルが建っています。「絶景の宿」かな。
鳥原集落にはいって見つけた鏝絵、庶民的な布袋さん、お腹を立派に膨らませて描いています。
こちらはシンプルな亀さん。
なんて広い庭、そして何と立派な桜!
なまこ壁の立派な蔵、ここにも鏝絵が。絵柄は鶴。
鳥原集落を抜けてさらに沢に入っていくと、石尊神社の入り口にたどりつきました。
ここから始まる立派な参道、石が敷き詰められてます。
ここが昼食場所、本殿はこの向こうの鳥居から切り立ったような急な階段を200段ほど登った上にあります。「この先は自由意志で」とリーダーさん。でもせっかく来たんだから登ってこなくては。
きつい石段を登り切りました。これが本殿。
本殿の立派な彫刻、鯉のようです。
本殿の前庭、半円形に本殿を取り囲むように石造群が十体ほどならんでいます。
その1体。
そしてこれも。風化が進んだのか鮮明さを欠く物もありました。
脇侍を従えた不動明王
登ってきた石段を下ります。この急勾配、おわかりいただけますか?こういうとき石段中央に設けられた手すりがありがたい。
樹間の陽射しにも恵まれたここで昼食。
午後の部、スタートしました。寺の入り口にある石碑群。
サントリー白州工場の前を通って藪内美術館へ、その林の中でこの日もシュンランを見つけました。
藪内美術館到着。動物画家藪内さんの作品を展示するこの美術館の精緻な動物画、見応えありますよ。写真では表現できないところまでも描いているとか。中は撮影禁止ですから、案内板で紹介です。
あとはスタート兼ゴール地点にまっすぐ向かいます。林の中の道脇には山ツツジがちょうど見頃。
この「あおぞら共和国」は難病や障害のある子どもたちとその家族が、ゆっくり気兼ねなく過ごせるようにNPO法人により整備が進められている施設です。そしてウォークは間もなくゴール。


ムスカリの花






濃



ゆったりウォークの今回、昼食時間も一時間とたっぷり。で、午後の部スタートです。
城跡北側からの眺め、遠くは八ヶ岳まで。桃畑のピンクの絨毯の盛りはもうちょっと先かな。
名前のわからない花が登場すると「Iさ~ん!」と声がかかります。教えていただいたこの花の名はセンボンヤリ、別名ムラサキタンポポ。
新府城を下ります。
見上げる石段、祭りではここを御輿を担いで駆け上がるのだとか。
新府城の登り口の向かいにハナダイコンが群生。
こちらはもちろん桃の花
桃の花は菜の花とセットです。
中央線を跨ぐ橋のネットの間から、線路下り方向。トンネルの向こうの穴山駅を目指します。
ツバキ
穴山駅前のさくら公園がみえて来ました。
八重のしだれ桜、綺麗でした。








