温室効果ガス中期目標

 NHKニュースウォッチ9で温温室効果ガス削減のことをやっていました。政府は2020年までの中期目標について、1990年と比べて「6%の増加」から「25%の削減」まで4つの選択肢を示し、今後経済などに与える影響を試算して国民の意見を聞くのだそうです。
 4つの選択肢とは、
  ・今と同じ程度の削減努力を続けた場合、1990年より6%程度増加。
  ・アメリカやEU・ヨーロッパ連合と同じ程度のコストをかけて取り組んだ場合、最大で2%程度の削減。
  ・電気自動車など将来開発される省エネ製品を企業や家庭に最大限普及させた場合、4%程度の削減。
  ・科学者で作る国連の専門機関・IPCCが温暖化の影響を一定の範囲に抑えるため先進各国に求めている水準を満たす場合25%の削減
ということだそうです。しかしねぇ、京都議定書の2008~2012年の目標が6%削減ですよ。第4案はともかく、残りの3つ、2020年までの目標案が2012年までの目標よりも低いなんていったいどうなっているんでしょうね。
 番組はさらに続きがありました。環境意識の高い都市部の人たちにNHKが意見を聞いたのです。それぞれどの案を支持するかとの問いかけに対して「25%削減」を指示している方もいました。その後、25%削減のためにはこれだけの太陽電池パネルが必要、新しい給湯器が必要等々、これだけのものが必要ですよとこの人たちに迫りました。結果としてほとんどの人はギブアップ、25%削減なんて到底無理だという結論をNHKが誘導してしまったかのような結末でした。
 温室効果ガスの削減てそもそも新しい製品を買い込むことなんでしょうかね。そんなことをこの議論の土俵に上げてそれだけで結論を迫るようなNHKのニュースのあり方に不快感を感じてしまいました。
 私たちに求められているのは生活のあり方や価値観を考え直すことだと思うんですよ。

温室効果ガス中期目標」への4件のフィードバック

  1. MK

    そのとおりですね。
    新しい価値観を持ち、利便性を追求せず…。
    例えば『エコ替え』などと言う、新手の使い捨て論や『リサイクル』を前提にした一見環境配慮型の使い捨て文化を否定しなくちゃ。

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  2. すすき

    MKさん、コメントありがとうございます。
    そうですね。
    「いかにも環境によさそうな顔をして本当はどうなんだろう?」なんていう事柄も多いですよね。

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  3. 在日民主党

    --- 鳩山由紀夫のCO2増大策 ---
    毎年3兆円の税金を投入して、高速道路を無料にしてレジヤーで高速道路を利用する人を優遇する。
    利用増による渋滞によって、排ガスが増加するだけでなく、運送会社や高速バス会社は予定の時間通りに走れず事業が成り立たないので、無料化に反対している。渋滞はマイナスの経済効果となる。
    自家用車の利用増及び走行距離の増加によって、排ガスが増加して地球温暖化および健康被害を加速させる。
    本来、モーダルシフトによって、自家用車から公共交通機関へ移行させて、ガソリン使用量及び二酸化炭素の排出量を減らして省エネルギー及び温暖化対策とするべきであるが、その逆を推進しようとしている。
    新聞社による全国の知事へのアンケート調査では、高速無料化を評価した知事は岩手、徳島、沖縄のわずか3知事だけ。
    (注)排ガスに含まれる有害物質は、煤塵、窒素酸化物、硫黄酸化物、炭化水素、二酸化炭素など。

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  4. 在日民主党

    毎年3兆円の税金を投入する高速道路の無料化によって集客範囲が拡大するとイオン(株)は期待しており、大型店の出店を増やす予定である。
    商圏が拡大すると自動車の走行距離が長くなり、排ガスの排出量が増え健康被害および地球温暖化が加速する。
    (商圏の拡大は地元商店の衰退をもたらす。)
    なお、イオン(株)社長の岡田元也は、民主党の岡田勝也の兄である。

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