この演奏会(第1回東京公演)の録音をもとに初めてのレコードが製作され、自分たちのレコードをはじめて手にすることができた。レコードは少々エコーが過多であるとも思うが、なかなかのハーモニー、なかなかのできばえであった(これは私自身が入って唱っていることからくる、かなり控えめな表現です)。価格は2千円、貧乏学生にとってはちょっと勇気のいる金額であるがこの時ばかりは私も1枚購入した。金銭面のこともあるが、この頃の私たちにとってレコードに記録された音楽が日常の生活の中にあるのだから、特別購入する必要も感じなかった。だからその後も毎年作成されたレコードを私はほとんど購入しなかったし、多くの団員も同様であった。しかし、私の友人Kさんはこのレコードを10枚くらい購入して(家族や友人)に配ったとのことである。彼も決してゆとりのある学生生活ではなかったはずだが、当時の演奏に大きな価値を見いだしていたのだろう。
レコード
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