「いただきます」

いただきますいただきます
喜多川泰
ディスカヴァー・トゥエンディワン

 商業高校を卒業して間もない主人公:成瀬翔馬、楽して稼げる仕事を探してバイト先を転々とし、大学守衛所の仕事につく。この仕事を去っていく先輩の「もっと楽して実入りのいいバイト、紹介しようか?」のことばにも気持ちが動く。人の出入りの少なくない大学の正門で誰一人として翔馬たちのことを気にする人はいない。誰でもできる仕事、誰がやっても同じだと思っていた仕事。だがていねいに挨拶してくれる男子学生が一人、そして一人にこやかに挨拶してくれる女子学生も現れる。一緒に守衛として働く人生の大先輩たちの仕事ぶり、考え、経歴などを知るにしたがって翔馬の考えも変わっていく。翔馬の「俺、誰でもできる仕事がしたいんじゃないんすよ。俺にしかできないことを探しているんすよ」に、「誰でもできる仕事が一番、誰がやるかで差が出る」なんていう先輩のことば、印象的です。

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