「残月」「美雪晴れ」「天の梯」
みをつくし料理帖
角川春樹事務所
みをつくし料理帖シリーズ10冊の最後の3冊、一気に読み終えました。新しい料理を創作しながらその時その時のハードルを乗り越えていく、そんなお話しが1冊に4話収録されるという一貫したスタイルです。そしてシリーズを通してのテーマは育てられた料理屋の江戸店の再興、吉原の幼なじみの身受け、自身の料理家としての針路、それらに想像とはちょっと違う答えが用意され、終わり方もなかなかです。
7冊読んだところで中断し他の作家の作品をしばらく読んだのですが、何ヶ月ぶりかでこの続編を読み始めると「やっぱりいいな!」と改めて思います。テレビドラマにもなったようですがネットで配役など見ていると原作とはイメージが違ってしまいそうです。映像は見るチャンスがあっても控えておこうかな。
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