下諏訪からの中山道ぶらりウオーク
その1「下諏訪宿~塩尻宿」
一年半にわたる甲州街道ウォークが終了し、ちょっと寂しいなと思う間もなく新しい企画:「中山道ウォーク」が始まりました。その第1回目、下諏訪から塩尻峠を越えて塩尻にいたる14kmコースでした。
スタート地点はJR下諏訪駅、この日の参加者は45人ほど。嬉しい誤算だったようです。第一回目のスタートということで、今後のことなどもお話がありました。ここから京都を目指すという遠大な計画です。
諏訪大社下社の最寄りの駅らしく駅前に入るところに巨大な御柱が立っています。
歩き始めてすぐのところに美容院がありました。側壁に大きなイラスト、いいな、こういうの。
そしてこれもすぐにあった魁塚(さきがけづか)。薩摩藩で西郷さんの同志だった若者で、幕府の混乱を狙う行動がエスカレートして偽官軍の汚名を着せられここで処刑された人たちの名誉回復のために造られたのだそうです。
交差点に立派な石灯籠、左には旧中山道の表示が見えます。旧中山道を横切る広い通りの奥には大きな鳥居が見えます。この先には諏訪大社下社。
「まちかど博物館 蔵」という施設。看板の上にはオオムラサキも。このあたりから岡谷市か。
道路沿いに蔵が並んでいます、このあたりは宿と宿のあいだの「あいの宿」とのこと。
石造りの中山道の道標、「右しもすわ 左しほじり峠」と彫り込まれています。
登り坂を徐々に上がって、高速道路岡谷インターが見えてきました。車では通っているのですが、自分の足で歩くと思いも違ってきます。
ここから山間になるというところに「石船観音堂」、急な石段。「足腰の弱い人にこそ御利益があります」とスルーを許さない鬼リーダー(笑)。堂にはわらじがたくさん奉納されていました。
諏訪湖を背後に見ながら更に更に登ります。遠くには富士山も見えていましたね。
勾配は更に厳しくなりました。アキレス腱を伸ばすストレッチがこの坂でできるのではないかという程の登り坂。
着きました、塩尻峠。向こうは展望台。疲れていてもこれは登らなくっちゃ。
展望台からの眺望、岡谷の街・諏訪湖。遠くは左に八ヶ岳、右に甲斐駒。低いところに富士山がかすかに映っていますが見えますかね。
ここで昼食時間40分ということでしたが、冷え込んできて早めにスタートしました。
傘地蔵(?)さん、下見の時には傘・前掛けはなかったそうです。
塩尻の小学生が作ったいろはガルタが一里塚に添えられていました。
牛馬守護神、塩などの運搬には馬以上にタフな牛が重用されたのだそうです。
ワイナリーとその広いぶどう畑。私たち山梨県人には意外なのですが、塩尻ワインも結構知られているんですよね。事前の予定ではこのワイナリーに立ち寄るとのことでしたが、またもや定休日。辛党からは「何で休みの日にウォーク?」と怒りの声も(笑)。
中央道みどり湖パーキングで小休止。冷えてきたので、温かいものを頂いて生き返りました。
この日はじめての鏝絵発見。波と亀3匹が描かれていました。(拡大写真はこちら)
この地域の立派な家々の屋根棟の鬼瓦に当たるところにはこのような大きな造形物が乗っています。残念ながら説明を聞き落としてしまいました。
永福寺の観音堂、茅葺きの立派なものでした。大工の名匠:立川和四郎富昌の晩年のもの。
宿屋だったんですかね、2階中央に設けられた「いてうや」の看板がまたいい。
終点:みどり湖駅近くで塩尻峠方向をふり返ってみました。駅には30分以上の余裕をもって到着。日影ってしまい、冷え込みも強く、電車が待ち遠しかったな。
改めて遠大な企画・運営、おかげでまた新しい楽しみ・目標ができました。今回のコースもよかった~! 企画・運営の皆様、ありがとうございました。
(41.2k)