読みました、池井戸潤作品2作目です。「下町ロケット」がよかったものですから。
バブル崩壊後の不景気、1994年~2004年の就職氷河期に世に出た若者たちを「ロスト・ジェネレーション」、略してロスジェネ世代と呼ぶのだそうです。そのロスジェネ世代がそれ以前のバブル期・或いはもっと以前の世代を見返す、そんな題名でしょうか。
そんなに世代を意識した内容とは思いません。むしろ大手銀行員と子会社の社員との間の小気味よい逆襲かな。今回も企業買収の世界にひきこまれました、これが池井戸ワールドでしょうか。
主人公:半沢直樹、そういえば昨年はやったドラマの主人公がこの名前でしたね。「あ、ドラマの原作はこれか。」と思いつつ読み進めましたが、「倍返し」という言葉は出てこなかったな。ドラマを見てないので、特定の俳優さんの顔が脳裏に登場することもなく読むことができました。見てなくてよかった。
面白くて、あっという間に読んでしまいました。
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