カテゴリー別アーカイブ: 山歩き、登山

坪庭

長野・蓼科に行ってきました。ロープウェイで高いところまで上がれて散策できると聞いていたのです。
坪庭1
「北八ヶ岳ロープウェイ」は8時から20分毎に運行しています。「朝早く言った方がいいよ」と聞いていたのですが、結局乗ることができたのは3番目の8:40の便でした。決して快晴とは言えずはじめは暗めの空でしたが、山の天気はどんどん変わりますね。ほどほどに晴れて来ました。
ロープウェイで上がっていくと、だんだんと立ち枯れて白い肌の木が目立ってきます。縞枯れと言うのだそうですが、標高の高いところの特徴でしょうか。「鹿が樹皮を食べてしまったからだろう」と話している人がいましたが、どうでしょう?

坪庭3
ロープウェイを降りると、駅舎の正面に「坪庭」が広がっています。溶岩のごつごつした岩の隙間にハイマツなどの低木が生えた風景、周囲がよく見通せるこの景観の中を20分程で散策できるように遊歩道ができています。空気は涼しいのですが木陰がないので、強い日射しは山の上も変わりません。

坪庭4
こんなのが最も坪庭らしい風景かな。

坪庭2
坪庭から北横岳を撮りました。こんなふうに縞模様に立ち枯れができているので、「縞枯れ」ということのようです。片道1時間超で行けるようですが、今回は散策程度にしました。

坪庭5
反対側の山の斜面、針葉樹の間に草地が見えるのも高い山の美しい風景です。

八島湿原②

歩き出してしばらくすると木道がおわって地面を踏みしめた道に変わり、さらに行くと水の流れの音が聞こえてきました。湿原から流れ出る川があったんですね、知らなかった。この流れを渡ると遊歩道も自動車のわだちのある道に変わりました。

八島湿原⑤
道路左側には下草が笹で覆われた林もありました。この林の向こうが湿原です。

八島湿原⑥
湿原の奥にあってはじめて見る鎌ヶ池です。

八島湿原⑧
植物が枯れ葉色に近づいているこの時期、草花を見るには遅かったようです。今回見た数少ない花の中でひときわ鮮やかに咲いていたのがこれ、ツクバトリカブトでした。少々こわい名前(?)ではありますが。

湿原一周に要した時間は写真を撮ったり家内のスケッチの時間があったりで1時間15分。ガイドでは1時間半と聞いていましたので、環境客向けには多めの時間を表示しているようです。せっせと歩けば1時間コースかな。

八島湿原⑦
一周後に見上げる鷲が峰、「次回はここに登ってみよう」ということになりました。

八島湿原

ちひろ美術館のあと、今回も来ました八島湿原です。ほぼ毎日歩くようになりましたので、今回はこの湿原を一周してみようというもくろみです。
八島湿原①

駐車場から道路下の地下道を抜けて階段をあがるとすぐにこの看板、そしてその先には眼下に八島湿原が広がります。
八島湿原②

安曇野では晴れていたのですがこんなに曇ってしまいました、残念。でもちょっとは明るさもあるのでなんとか天気ももつだろうと歩きはじめました。湿原に向かって右側へ、左回りの進路です。
八島湿原③

湿原の向こう側は車山方面、その対岸の山の斜面も草原なのですが、頂上に向かって針葉樹が右に迂回しながら一列に並んでいるのが見えます。おもしろい光景です。
八島湿原④

遊歩道の多くの部分は木道が整備されています。おかげで歩きやすいですね。地面を踏みしめるよりもはるかに自然破壊が少ないということなのでしょうね。木立の中をすすむこんな光景もいいですね。

マツムシソウ

少し日がたってしまいました。山岳ドライブのときのマツムシソウです。八島湿原で自然観察員(?)のおじさんに教えてもらい、この花をみつけました。
マツムシソウ1
このとき、八島湿原付近ではマツムシソウはまだ早く、「もう少し山の上で咲いているよ。山の上からだんだん下に降りてくるんだよ。」とのことでした。

マツムシソウ3
ここでの散策を切り上げて次は美ヶ原高原へ向かったのですが、標高が八島湿原より何百メートルか高いこの高原ではマツムシソウがちょうど満開でした。駐車場を降りてちょっとした山頂に登っていくとその路沿いに、ススキ野原の中にたくさんのマツムシソウの花が点在していました。
マツムシソウ4
(49.0k)

八島湿原の花3

花の名前を探しながらでは、アップもなかなかすすみません。
ヤグルマソウ
カワラナデシコです。この花はしばらく歩いてほんの少ししか咲いていませんでした。
ヨツバヒヨドリ 名前不明
上は、ヨツバヒヨドリ。自然観察員らしいおじさんが霧ヶ峰から八島湿原に向かって歩いており、途中の路端に駐車しておにぎりを食べていると追いついてきて声をかけていただきました。駐車待ちをしたのちやっと湿原におり、木道をあるいているとやはりこのおじさんにお会いし、数多くの高山植物を教えていただきました。この花は八島湿原のこの季節を代表する花なのだそうです。たくさん見かけました。

下はまだ名前がわかりません。色鮮やかで他の草の陰になったところで咲いていました。

八島湿原の花2

八島湿原で見た花をもう少し紹介します。
木道を歩いていると、そのすぐ脇に多くの花が見られました。その名前を紹介する白い小さな説明板も立っています。説明板が読み取れますね。オミナエシ、黄色い小さな花です。
オミナエシ

それから下はアキノキリンソウ、次はヤナギランです。
アキノキリンソウ ヤナギラン

八島湿原の花

駐車場から石段を上がってすぐに湿原が広がるのと同時に目にした花がこれ、コオニユリです。湿原を見下ろす位置で歩道は一面丈の高い草原なのですが、その中でも上につきだしてこの花が咲いていました。写真に撮ると、「湿原を背景に咲いている」といったところですね。
オニユリ

それからもう一つ、他の草々から突き出してあちこちに見えたのがこの花、シシウドです。白く決して華やかな花ではありませんが、線香花火を逆さにしたり横に向けたりしたような形でよく咲いています。この花の径は2~30cmくらいだったでしょうか。花が終わると小銭が鈴なりになったように種をつけるのも印象的でした。その名の通り、山菜のウド(我が家ではよく食べます)ともよく似ていて、親戚のようです。
シシウド

八島湿原

八島湿原駐車場で下車してすぐ隣のビーナスラインをくぐる地下道をぬけ石段を上がるとすぐに八島湿原の展望が開けます。

八島ケ池
湿原を見下ろす形ですぐそこに八島ケ池が見え、そのむこうに広がる湿原の眺め、いいですね。しかし写真に収まる範囲は小さく、このような広い景色は十分にとらえることはできませんね。

ここでは木道が整備されており、湿原のほとりまで降りると左右に木道が続いています。湿原を一周できるようになっているのですが、残念ながらまだ巡ったことはありません。今回は右方向へ30分ほど歩いてきました。

八島湿原の空
湿原のほとりを一周する木道から空を意識して撮ってみました。秋の空ですね。私はこの湿原の眺めが好きで今回は5回目くらいの訪問ですが、職場の同僚には毎年訪れるという人もいます。ファンも多いのでしょう。

駐車場や公衆トイレ、土産品施設などが小さな尾根の反対側にあるのは、湿原に生活排水等が流れ込んで生態系を崩してしまうのを防ぐ意味があるのでしょうね、尾瀬の山小屋のはなしなど思い出してしまいます。

(48.0k)