創立20周年記念甲州街道ウォーク第8回
笹子宿 ~ 笹子峠 ~ 鶴瀬宿
を歩いてきました。
今回は甲州街道最大の難所といわれる笹子峠越えです。JR中央線の笹子駅からトンネルを隔てた甲斐大和駅までの約14kmコースです。
笹子駅前広場に9:30集合、いつものように開会セレモニーと準備運動。
この広場には巨大な一枚岩からなる「笹子隧道記念碑」が建っています(ちょっと暗いが写真左側)。JR笹子トンネルは明治時代に開通し、長いこと鉄道トンネル長日本一だったのです。当時としてはこの掘削・開通が偉業だったんでしょうね。この碑は長いこと甲府駅にあったのだそうですが、ここに移されたのです。
9:45スタート、笹子峠を目指します。駅から出るとすぐに国道20号線、そして国道沿いに笹子宿があったのですが、今面影を残す建物は僅かでした。
国道を歩きながら国道の笹子トンネル入り口方面を見上げると、見事に快晴です。中央やや右の白い建物が元トンネル料金所の場所に建てられたドライブイン、今も営業しているのかな?
国道から別れて旧道をすすむとやがて旧甲州街道の標識、ここで車道とはお別れ。
ここは明治天皇が野点をしたというところ、その石碑が建っています。ここで小休止。昼食場所まであと20分。
こんな巨木。かつて戦国武将がこの杉の木に矢を立てて戦勝を祈願したと言います。
根元を回ってみると洞が見えます。40年ほど前には洞の入り口はもっと大きく、なかは焦げたあとが痛々しかったのですが、一度洞を隠すように修復してそこがまた痛んできているようです。
若い杉の林の中にベンチも設置され、一本杉が寂しく立っていたここも大きく趣を変えていました。観光地化?名所化?うれしいような、うれしくないような。
で、ここで昼食となりました。昼食時間は気前よく1時間、でも笹子の山は寒くて食べ終わったらじっとしていられません。そんな気持ちを察してか予定を繰り上げて午後の部スタート。
昼食場所をちょっと上がると車道に出ました。杉良太郎さんがこの「矢立の杉」を歌っているとか、その説明の大看板が車道からの入り口と言うことで設置されていました。
その車道を歩き続けて旧道の笹子隧道にたどり着きました。隧道の入り口から覗くと出口が見えます。トンネルを抜ける人、峠を越える人と希望で別れて、私達は峠越えチーム。トンネル入り口の右脇から峠を目指します。
急坂ではありますが、一面の落ち葉の中を歩くのはいいものです。
峠の標識を記念撮影。柱に「笹子峠」、左方向に「大和村日影・甲斐大和駅約2時間30分」、右方向に「笹子駅約2時間」の表示。
峠を越えるとすぐにトンネル出口が見下ろせます。トンネルのこちら側は北向き斜面、降った雪が融けずにうっすらと残っています。
車道から別れてまたまた林の中の道を下ります。落ち葉の道、でも所々凍っていて慎重に。
ここからは舗装された車道、通行止めになっている車道を我が物顔で。こんな道を下りに向かうと健脚の人は先へ先へと早くなってしまいます。リーダーが「私の前には出ないで下さいね。」、それでもきかない人・人。「私の前は保険の対象外ですから」なんて言われても違反者(?)は一向に減ってくれません(笑)。
この地域の小中学校の学校林の看板がありました。そういえば私達も子ども時代に学校林の整備作業にかり出されましたっけ。あとで漆にかぶれて大変でした。今は子どもに学校林の整備をさせる時代ではないでしょうが、どうしているんでしょうね。
「秣負ふ 人を栞の 夏野哉 芭蕉」
芭蕉も歩いた道なんですね。
宿中の家の立派な屋根。トタン葺きなら鬼瓦ではなく何と呼ぶんでしょう?
合流点で右折、国道を少し遡ってこの日のゴール地点:甲斐大和駅に2:40到着。
標高差700mで峠越えはさすがに寒かったな~。街道中最大の難所と聞き覚悟(?)はしていたのですが、それでも暖冬の上天気にも恵まれ、20kmほどあった前回に比べると体力の消耗も少なくてすみました。峠を登って下りる、これはやっぱり達成感ありますね。
朽ちかけた木橋も何カ所かあり、一人づつ渡るように制限したり、ロープを渡してつかまって渡れるようにしていただいたり、また凍った歩道に注意を促したりと今回もスタッフの皆さんのご配慮をたくさんいただきました。ありがとうございました。
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笹子峠上り楽しかったですね。甲斐大和駅の宿場の街並みの写真は、私の見落としを拾ってくれてよかったです。25日の小仏峠は、仕事の調整がつかず不参加になりそうです。
それは残念ですね。水曜日でなくなってしまったからでしょうか。
私は幸い今回も参加できそうです。報告をまた載せたいと思っています、読んでいただけると嬉しいです。
3月はまた一緒に歩きましょう。