日別アーカイブ: 2011年12月28日

Sonorite X’mas!

県内の実力派:ソノリテ甲府吹奏楽団のウィンター・コンサートがありました。会場は笛吹市石和町の笛吹市スコレーセンター。音楽ホールというよりは多目的ホールかな?ステージの近くはフラットなフロアで、その後は階段状の座席。階段部分は収納できて広いフロアにすることもできるのかもしれません。客席は3~400席くらいでしょうか。

入ったときの印象は、「規模の大きな吹奏楽にはちょっと狭いかな?」。
ソノリテ・クリスマス

プログラム

J.シベリウス 交響詩「フィンランディア」
P.グレインジャー 羊飼いの呼び声
L.アンダーソン クリスマス・フェスティバル
F.ティケリ シェナンドゥアー
スーザ 行進曲「海を越える握手」

~ 休憩 ~

飯島俊成 「あのときすきになったよ」
心に残る冬の歌 ~クリスマス編~

 

「フィンランディア」

私の好きな曲、プログラムを開いてこの曲があることに喜びました。でもよく聞くレコードはもちろんオーケストラ、吹奏楽だと曲の印象がかなり違いますね。学生オーケストラの演奏も聴いたことがありますが、熱いものが沸きあがってくるようでした。フィンランドの独立運動を代表する曲、国家のように国民に愛されている曲というのもわかるような気がします。この吹奏楽団は技術的にも高いものを持っているのでしょうが、やっぱりこの曲はオーケストラで聴きたいな。でも、広い空間で聴くとまた違ったのかも知れません。

「羊飼いの呼び声」

この曲は軽快・コミカルで楽しいものでした。ここの団員には日本グレインジャー協会の会員がいるとか。P.グレインジャーの曲、わが家のコレクションの中にもこの作曲家の曲がたしかあったはずなんですがどんな曲だっけ?探し出して聴いてみなければ。

「クリスマス・フェスティバル」

「もろびとこぞりて」にはじまり、「きよしこの夜」「ジングルベル」などのクリスマス作品がメドレーになっている楽しい曲でした。知っているクリスマスの讃美歌がいっぱい詰まっていたおかげで、いろんなパートの音が耳に飛び込んできます。クリスマスの曲を吹奏楽で聴くときらびやかでいいですね。やがてサンタが一人二人・・・・と五人ほど客席に登場し私たち聴衆のほとんどにキャンディーを届けてくれました。クリスマスらしい楽しい演出です。

「シェナンドゥアー」

プログラムには説明がないのですが、アメリカの民謡かインディアンに伝わるメロディーかを元にして作られたようなことを司会者が解説していました。ゆったりと和音を聞かせる曲で、その響きを楽しみました。心地良くてうとうと?

「海を越える握手」

窮地に陥ったアメリカ軍隊を、イギリス軍隊が救ったことへの感謝から作曲された作品で、現在では海外との親善の場で演奏されることが多い曲なのだそうです。ご存知マーチ王スーザの作品で、「やっぱりスーザのマーチ」という印象です。吹奏楽~行進曲~スーザと強く繋がって考えてしまうのは素人感覚でしょうかね。でもそんな感覚、私の中では好印象な一体のものです。

「あのときすきになったよ」

朗読と音楽で綴るミュージックストーリー、という副題がついていました。こういう作品、わたしはあまり好きではないかな。でも、「新しい音楽形態に意欲的に取り組んでいる」ということでしょうか。

最終ステージ「心に残る冬の歌」
は、歌謡曲など織り交ぜながらのメドレーで、聴衆を楽しませるものでした。
アンコールの拍手に、指揮者なしで始まったのはクリスマス・フェスティバルのなかの一部だったかな。この演奏中に再びステージ脇からサンタさんが登場、そして前に出てきたかと思うと何と指揮台に上がって指揮をはじめてしまいました。何と指揮者の方がサンタさんで登場したんですね。茶目っ気の多い指揮者の先生に拍手拍手でした。