今年も梨大合唱団定期演奏会に行ってきました。今年は第68回、1年に1回とすると67年前は1944年。「えっ、戦前から?」、心配ご無用です。今年も会った大先輩は私たちの10年ほど先輩でこの頃第20回くらいだったとか。しかしその前は、
「はじめの頃は音楽家の発表会のようなもの。」
「年に2回とかいうこともあったらしいよ。」
「年1回の演奏会というようになったのは我々のころから」
とうかがいました。始まりは間違いなく戦後であったようです。
今年のプログラムは、
1stステージ 3つのバスク民謡
2ndステージ つぶてソングVol.1
3rdステージ 合唱のためのシアターピース
「食卓一期一会 -今日、何を食べましたか?-」
バスク民謡の3曲だけはア・カペラでした。バスクというのはスペインとフランスの国境付近の地域、日本とよく似た風土だとか。
つぶてソングは震災の後うまれた詩に曲をつけたものだそうです。
そして3rdステージ、これが今回のメイン・プログラムであったようです。ステージ下にピアノが配置され、その手前に指揮台。ステージには食卓と客椅子1対が用意され、これを中心に歌のドラマが繰り広げられました。「包丁のつかいかた」では団員が包丁をもってトントンしたり、「クロワッサンのできかた」では魔女がパン焼き窯(?)に飛び込んでしまい、魔女のかぎ鼻が焼き上がってクロワッサンになったり。間には台詞が入ったりソロが入ったり、楽しく曲がすすみました。
作曲者の信長貴富さんも紹介され、若い作曲家の作品も積極的に取り上げている指揮者のようです。プロの演出による「見せる合唱」、であったように思います。
団員24人のほとんどが台詞・ソロ・演技と多様な力量が求められるようで、私たちのようにまさに素人が素朴にハーモニーを楽しんだ合唱とはかけはなれたもののように感じてしまいました。
梨大合唱団68th定演
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