JR中央線最寄り駅の穴山駅、韮﨑までは電車も多いのだけれどその先の本数はグンと減ってしまいます。韮﨑から小淵沢までの線路は甲府盆地から八ヶ岳の麓を駆け上がる緩い上り坂、かつての列車は力がなかったためか坂道で停車できなかったと聞いたことがあります。そのためでしょうが、韮﨑・穴山・日野春・長坂と各駅みなスイッチバックで駅のホームだけは傾斜をなくしていたようです。そんな駅に入ってくる線路を「突っ込み線」と呼んでいましたね。
この穴山駅もかつての突っ込み線の跡地が残っており、乗降客の少ない無人駅ながら広大な駅前の土地をもっています。今ではそこに大きな変電所があったりミニ公園があったり、そしてどこも同じでしょうが駐車スペースが広くとってあります。
そんなただっ広い駅の土地ですが、むかしからの桜が古木となって並んでいます。満開のちょっと手前、七分咲きというところですね。
古木の黒い幹からかわいい枝が花を咲かせていました。風が強くても太い幹にへばりついているような花は揺れずに写真に収まってくれました。花はやっぱりアップで撮りたいですね。
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