「あおなり道場始末」 コメントをどうぞ あおなり道場始末 葉室 麟 双葉社 豊後・坪内藩の神妙活殺流青鳴道場、先代の死で残された三兄妹弟(きょうだい)の権平・千草・勘六。細る一方の道場には弟子が一人もいなくなってしまう。追い詰められた3人は食いつなぐため、そして父の死の真相を探るため、藩内にある他道場への道場破りをはじめる。先代から伝授された奥義<神妙活殺>は権平にとってはまだ不確かな技だが、これを駆使しながら徐々に父の死の闇に迫っていく。 軽くて痛快な時代小説といったところで、これまで読んだ葉室作品とはちょっと趣が違うなという印象でした。