舞楽詩「風の又三郎」

風の又三郎1風の又三郎」
-宮沢賢治童話集Ⅰ-
春日部たすく 画
岩波書店

 甲府の幼児教育に尽力している寺のボランティアグループの主催で表記の舞台があり、昨日見てきました。劇団は「わらび座」、もちろん宮沢賢治作品の「風の又三郎」が原作です。しかし私はこれまでに読んではいなかったので、この日に備えて読んでみました。一度読んでみてもちょっと難しいな、ともう一度。で、この舞台で賢治の世界を感じさせてもらおうと言うわけです。

 

風の又三郎2

 舞台は踊り歌い演奏する、どの役者さんもこれらを全てこなして表現するものでした。序章があり、東北の四季を賢治の他作品「水仙月の四季」・「早春独白」・「高原」などから神楽・鬼剣舞・東北の手踊り・鹿踊りをみせてくれました。

そして「風の又三郎」のはなしに入っていきます。冒頭から「どっどど どどうど」というこの作品特有の嵐のような強風を太鼓と棒術を駆使した踊りでみごとな表現でした。身につけたマントを動きの中で翻し、止まっているときにもフワッとさせるなど、又三郎ぶりもまた魅せてくれました。原作からのアレンジもあり、一郎の弱さや三郎の「風の又三郎」ぶりなど一段とクローズアップして、舞台化した作者と劇団の表現は原作とは少し変わってきている新たな解釈を迫力ある音楽と踊りで堪能しました。

 

風の又三郎3

よかった~!

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