舞台は北海道のある町、かつては炭坑の町としてにぎわったが財政破綻の町。そんな町で理髪店を営む50歳代の男性が主人公。
人口が減り理髪店の客も限られる。先行き不安のなか札幌で働いていた長男が理髪店を継ぐと言って戻り、若者達で地域を盛り上げるというが素直に喜べない。この仕事ならではの人と人との交流があり、地域やその家庭の課題にかかわっていく。問題がスッキリと解決するわけではないが、描かれている人の関わりが温かです。最後は若者達の考えにこのまちの未来も捨てたものではないなと思えてくる、そんなお話しでした。
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