日別アーカイブ: 2015年10月31日

忍野八海の今

白糸の滝のあとは引き返して山中湖方面へ、忍野八海にまわってみました。富士の伏流水が湧出してつくる小さな池群、なかでも湧池は大きな横穴からの湧水量が多く、水中に緑の水草がしげって流れになびいている様が印象的でした。観光客は少なく、道路端にごく普通にある池、でも近くに水車小屋が一つ建っていた、そんな静かなところでした。

でも今回行ってその変わりようはすごいものです。

忍野八海1最大の見所の湧池はご覧の通り、池の向こう側には田園風景が広がっていたのですが、今は周囲は埋め立てられ土産物店などがならび、そのなかに池だけがある。池の周囲の土は踏み固められ、水の湧き出し口の上には観光用の建物があり、人工的に作られた場所・アジア系の観光客も多い雑踏の中に池だけが取り残されているような印象です。そして池の中には大量の銀貨が投げ入れられてたまっています。さらにさらに、この一帯、やけにかやぶき屋根が増えました。それから立派な家も。世界遺産に登録されると言うことは、こういうことなのでしょうか。

 

忍野八海2池から流れ出した流れに沿って散策路があります。緑いっぱいの中の水の流れ、美しい風景ですがやはり自然の中の流れからは大きく変わって人間好みの風景にしてしまったようにも思います。

池だけを残して、あとの景観は全く変えてしまった忍野八海。今回で見納めにしようと思います。

秋の白糸の滝

富士五湖周辺の紅葉が見頃かと思い出かけました。でも残念ながら各湖の周辺の紅葉はまだちょっと早いようです。むしろの富士五湖にはいる前、甲府盆地側の北側斜面の方が紅葉の見頃を迎えていました。でもやっぱり湖のある風景、いいですね。

本栖湖畔で休憩・散策した後、ここまで来たのだからと静岡:富士宮の白糸の滝まで足を伸ばしました。駐車料500円也、以前は無料だったんだけどな。でも駐車場に綺麗な公衆トイレは整備されていました。

白糸の滝1

音止の滝と白糸の滝に挟まれた尾根、土産物屋の連なる道を下っていくと川に降りる直前に白糸の滝を遠望できる場所があります。まずはここから望遠で一枚。こちらも紅葉はわずかに始まったばかりです。ここから滝壺に向かって下りていきます。以前来たときからまた一段と遊歩道が整備され、開発がすすんだようです。こういうところも観光地化が進んで賑やかになるよりも、足下は悪くともひっそりとしていてくれる方が・・・・。

 

白糸の滝2

そして下からの一枚。ここは主たる滝の豪快さよりも、伏流水が絶壁の至る所から無数に湧き出し落下する細い流れの連なりの見事さです。でも、残念ながら私の腕ではうまくとらえられません。

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