家内が友人から宮沢賢治「雪わたり」を借りてきました。
絵本というのはものによっては何回も再版され、その際に画家も変わってしまうこともあるようです。この本の画は堀内誠一さん、かわいい画ですね。1969年初版の本ですから多分今では違う画のものが出版されているんでしょうね。
お話しは北国の冬の景色、一面が雪に覆われて子どもが歩きまわれるほど表面が固く凍ってしまっている情景をうまく描いているものだと感心してしまいます。キツネと交流する様がほほえましいですね。「幻灯」というのがまた忘れかけた言葉でした。
動物と自然と人間の子どもの交流、「どんぐりと山猫」にも同じ雰囲気がありますが心温まる賢治独特の世界ですね。
「キックキックトントン、キックキックトントン。」
が繰り返し登場し、最後には
「キックキックキックキックトントントン。」
とキックが4回、トンが3回。不思議な何ともいえないリズムがお話しの中に心地良く流れていて、印象的な絵本でした。
雪わたり
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