日別アーカイブ: 2008年6月21日

「自然農に生きる人たち」

 この春出版された本を紹介され、早速購入しました。そして少々時間はかかりましたが、今日読み終えました。
自然農に生きる人たち写真集 自然農に生きる人たち
-耕さなくてもいいんだよ-
写真・文 新井由己
自然食通信社

 余談ですが、そう言えば三十年近く前、「自然食通信」という雑誌がありました。隔月刊だったかな。その頃、我が家ではこの雑誌を購入していたのです。購入した本を手にして、我が家では思わずそんなところに会話がいきました。

さて、この本の内容です。全国の自然農を実践している人を訪ねて取材し、写真とともに紹介しているのです。巻頭を飾るのは川口由一先生の写真と文章、それから赤目自然農塾。更に更にと全国36カ所の自然農実践者・実践の場を紹介しているのです。そして山梨からは4人の実践者が紹介されているのです(私が自慢することでもないですね)。

写真集ですから、一人一人の紹介文は決して多くはありません。しかし至る所に「ウーン」とうなってしまうような文章に出会います。そこで、この本で出会った印象的な文章を紹介したいと思います。

まずは、著者が川口先生について書いている文章。

    ・・・・周囲の農家から苦情を言われた。雑草の種が飛んでくるし、害虫
が大発生するから、ちゃんと草と刈ってくれ。そう言われても川口さんは
反論しないで「すみません。考えときますぅ」と柔らかな奈良弁で答えて
きた。

 このことばに著者は「この人は本物だな」と思ったそうです。私も、この柔らかな言葉の中に強い信念、人としての強さを感じてしまいます。