「ホビットの冒険」

ホビットの冒険
ホビットの冒険
J.R.R.トールキン作 瀬田貞二訳

読み切りました。
ホビットというのは小人、平和主義者かな。白雪姫の7人の小人の一族より小さく、ガリバー旅行記に出てくる小人国の小人より大きいのだそうです。このように小人を紹介するのに他のおはなしのなかの小人は登場してくるのってユニークですね。倉本聰の
「『ニングル』も確か小人だったけど登場しないんだ。」
なんて余計なことを考えてしまいました。よく考えるとこちらはホビットよりもあとに書かれたおはなし、当然です。

このてのおはなし、ファンタジーという領域にはいるのでしょうが、そういえば「ナルニア国」に似たような印象がありました。平和主義の主人公が冒険に出るわけですが、登場する人物(?)がそれぞれに非常に欠点もあり心も揺れたりとその人間臭さがいいなと思いました。最後も単純なハッピーエンドでなく味わい深い終わり方、面白い本でした。

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