今朝の春

今朝の春今朝の春
みをつくし料理帖
高田 郁
角川春樹事務所

 みをつくし料理帖シリーズは9作。1作目が気に入って続きを読もうと近くの図書館隣の図書館と歩きましたが2作目にたどり着かず、やむを得ず借りたのが第4作の「今朝の春」でした。早く先を読みたい気持ちには勝てず、はなしの順序が違うだけのことと我慢してこういうことになったのです。

1作目のときには内容に余り触れませんでしたので少し。主人公:澪は幼くして家族を失ってしまったのですが、現在は料理屋「つる屋」の女料理人。恩ある大阪の有名料理屋の御寮さんにと二人で今は江戸暮らし。つる屋の主人:種市、馴染み客の医師:源斉、つる屋でいっしょに働くご近所のおりょう、辛口ながら主人公に適切な助言を与える武士の小松原など多くの人の温かさに囲まれて現れたハードルをクリアするごとに新しい料理を生み出していく、何ともあったかいおはなしです。この巻では大阪の洪水で生き別れた幼なじみも登場してきます。今回も収められていたのは四つのミニストーリー、いずれも楽しめました。

2作目は図書館ネットワークで取り寄せを予約しておきました。次からは順を追っていけそうです。

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