手前味噌

 前前回の土曜日は家内の味噌造りの日だった。わが家が手製の味噌づくりに参加するようになってから7年ほどになる。釜や炉(くど)など必要な用具は麹屋さんで貸してくれる。この日親しい人たちが場所を提供してくれる世話好きな人の家に集まって大豆を煮、すりつぶし、麹やら塩やらを混ぜ合わせて樽に入れて持ち帰る。自宅で半年ほど寝かすと美味しく食べられるようになる。最初の数年はつくる量が少なく、わが家では半年ほどしか食べられなかった。自家製味噌がなくなると市販の味噌が食卓に登場する。このとき改めて手づくり味噌の美味しさを認識するようになった。1月に仕込んで家の中で夏の間寝かしていると何ともいいにおいが漏れてくるようになる。秋になって新しい味噌を開封するのが待ち遠しい。そんな経験を何年かした後、わが家でも仕込む量を増やして一年中手づくり味噌が味わえるようになった。今では親戚やら親しい友人やらにいくらか分けて喜ばれるようになった。これぞ「手前味噌」、失礼しました。

手前味噌」への2件のフィードバック

  1. 虚仮

    いいなあ。すばらしいです。
    私ごとですが、来年は大豆を作ってみようと
    思っています。
    大豆はそのまま炒って食べるか
    納豆が作れたらいいなあと思うぐらいで
    何をするのか決めていませんが
    味噌も良いですね。
    道具や指導者が必要みたいですけど
    難しいですか?

    返信
  2. すすき

     家内に聞いてみました。味噌造りはそんなに難しくないそうですよ。道具は味噌屋さんが貸してくれるそうです。これは、その店から味噌麹を買うことが条件でしょうね。どこの土地にもこのような味噌屋さん(麹屋さん?)があるのではないでしょうか。さがしてみてはどうですか。
     最近では、買った大豆はいつも遺伝子組み替えの不安がつきまといそうです。だから自分でつくった大豆なら最高ですね。
     豆腐もいいなー。豆腐の作り方なんて本に載っていそうな気がしますね。

    返信

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