ここ3日間は裁判員制度による初の裁判がニュースを賑わせています。裁判員制度の今まで見えていなかった部分が顔を出してきているように思います。
実際の法廷に参加する裁判員は6名、その6名を選出するため四十数名の候補者を裁判所に呼び出し(その連絡通知を「呼び出し状」というそうですね)、質問・面接で問題のなかった候補者の中から抽選で6名を選び出したそうですね。そうすると、呼び出された四十数名の候補者の大半は今回の裁判に関わることには何も問題がないのに抽選で外れて、裁判所に外れくじをひきに行っただけということになります。仕事を持っている人が都合をつけて呼び出しに応じ、その結果が抽選の外れ、この人達の心情はどんなでしょうか。
もう一つ、「呼び出し」という言葉にも違和感を感じました。「呼び出し」という言葉には強制的な響きがあり、呼び出される人には何か悪い行為があったという言葉のように思うのですが、そんな印象を持つのは私だけでしょうか。裁判員に指名されたら断ることは出来ない、そういった意味では強制力のある事なのでしょう。しかし、指名された側はこの新しい制度に積極的に関わり協力しようという方たちです。裁判員裁判に協力的な候補者たちに「呼び出し」ではなくもっと適切なことばはないものでしょうか。
呼び出し?
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