鎧堂

以前、古老の昔語りを聞きました。その中に登場した八ヶ岳の麓にある三つの観音さんの一つ高根町蔵原の「鎧堂(よろいどう)」を訪ねました。
地図で調べ、高根町の下黒沢に車を停めて歩きました。途中の道沿いにある八ヶ岳清里牧場、広々とした牧場が広がっていると期待していたのですが、近づいていくと臭ってきました。牧場と言いながら大きな養鶏場でした。「鳥の伝染病が発生すると大量の鶏が処分される、そんな大きな養鶏場はこのようなものだろうか。」なんてことを思わせる大きな鶏舎が3棟並んでいました。さらに歩を進めるとやがて見えてきました。

鎧堂1
目的地の鎧堂、これはその山門です。ここは桜もまだ蕾、もうちょっとでにぎやかな花に囲まれたお堂になりそうです。
山門の両脇には赤く装飾された仁王さまが納められています。でも、こういうものってどうもカメラを向ける気にはなりません。

鎧堂2
山門の後には当然ながら本堂があります。
鎧堂3
ここはもうちょっと丁寧に言うと「鎧堂観音」。甲斐源氏武田氏の始祖:新羅三郎義満が八幡太郎義家の奥州征伐を助けて戦果をあげて帰ったとき、ここに鎧を奉納し観音様をまつった。以来、武田家が戦に出るときに先勝祈願に立ち寄る所であったことが境内に記されています。古い歴史をもった堂でした。

鎧堂4
この本堂の側面の彫り物装飾も見事ですが、棟の端の鬼瓦部分は瓦ではなく鬼の彫り物でした。こういう鬼って初めてです。桜の枝が鬼の顔を邪魔してしまいました、残念。

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