「下町ロケット ヤタガラス」

下町ロケットーヤタガラス「下町ロケット ヤタガラス」
池井戸 潤
小学館

前作「下町ロケット ゴースト」ではじまった新しいおはなしの完結編です。

帝国重工はロケット事業で打ち上げた人工衛星からの位置情報を利用しての農業分野に参入、主人公:佃率いる佃製作所は持ち前のエンジン技術に加え新たにトランスミッション分野にも乗りだし、帝国重工とともに無人走行のトラクターなど農機の開発・実用化を目指す物語です。競合企業グループとのせめぎ合いに加え、佃製作所を退社して農家を継いだ殿村の周辺を描いたり、敵は競合他社だけでなく帝国重工内にももいたり。そして帝国重工を退社している二人の対照的な行方も絡めて、先へ先へと読み進めなければいられないおもしろさ。

今回も一気読みでした。

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