「つゆのひぬま」

つゆのひぬま「つゆのひぬま」
山本周五郎
新潮文庫

9つの短編からなる一冊、最後の「陽気な客」はちょっとついて行けない感じもありましたが他の作品はいずれも最後はほんのりと心温まる作品です。短編集を読んだ後の読後感て難しいですが、一作目の「武家草鞋」についてすこしだけ。藩の政争のすえ藩を離れなくてはならなくなった主人公、武家草鞋をつくって生活の糧にしている愚直な主人公が、最後には作った草鞋がもとの主家に使える道に導いてくれる話、短編ながらいい話でした。

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