温暖化に思う

 昨日は朝から雨で暑さも一段落です。梅雨明けから数日猛暑日が続き、私達の職場では9時過ぎにはもう30℃を超えてしまうという状況です。何という暑さでしょうかね。地球温暖化は100年で1℃上昇というようなレベルですが、夏の温度上昇はそんなレベルではないように思います。これはやっぱり「ヒートアイランド現象」が主因なんでしょうね。
 自動車がやってくると、同時に熱風がどわっとやってきます。車内の熱を外に捨てて(車内を冷やして)その熱が自動車のまわりにまとわりついているのでしょうかね。同じように室内を冷やして室内の熱を外に捨てていますね。室内の温度が下がった分が屋外の温度上昇につながる、でもプラスマイナスゼロならまだいいのでしょうが、この作業を電気エネルギーを使って行っています。使ったエネルギーを100%目的に使うことはできません。何十%かは無駄になり熱に変わります。結局冷やした分だけ加熱されるのではなく、冷やした以上に加熱される。トータル的には冷房ではなく暖房、そこで
    「誰か、夏の暖房をとめてくれー!」
と書いている人がいました。
 私の学生時代(?十年前、1970年代)はそこそこ便利な時代で物質的にも満たされていたと思うのですが、甲府盆地の仮宿学生の中にエアコンを使っているという人がいた記憶がありません。しかし今はエアコン装備が当たり前、エアコンがなければとても夏が過ごせなくなっているのも事実です。
    「みんなでエアコンを使って、みんながエアコンを
     使わなくてはならなくなってしまった。」
ということでしょうね。こうしてみると「エアコンのある快適な生活」という私達の生活のひとつの目標が間違いだったといえると思うのです。そうして今猛烈に経済発展を続けている国々の人たちもまた「エアコンのある快適な生活」に向かって突き進んでます。温暖化問題って私達が突き進んできた方向が間違っていたんだということを私達に突きつけているのだと思うのでが、そこで私達がしなければならないことは今あるものを「省エネ家電にかえる」なんてことではないと思うんですよ。残念ながら、国が示している二酸化炭素削減目標に沿った生活モデルは「消費生活を変えずに、むしろ新しい消費を促す」なんていうふうに読み取れてしまいます。

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