光を失って心が見えた
全盲先生のメッセージ
新井淑則
金の星社
全盲の中学校教師が、発病から視力を失い、それでも仕事復帰を目指した自らの記録です。入退院を繰り返すと当然のように転勤を強いられ、視力を失ってしまうとこの仕事は無理と判断してしまう社会。仕事復帰の当初は職場での盲導犬の利用を禁じられたり、ハンディを持った人への社会の理不尽さを感じることは沢山あるようです。一方で支えてくれる多くの人がいたり、でも何よりも著者の心の強さに感心させられます。
終盤は著者から中学生へのメッセージが綴られているように感じました。