山梨県の最南端近くにある身延町、ここでは「生涯現役」と唱いつつ竹炭を生産している身延竹炭企業組合があります。その組合長さんのお話を聞く機会がありました。演題は、
「一瞬のひらめきが人生をかえた竹炭づくり」
県議引退後、山梨県内の「ブドウの剪定枝から炭焼き」をテレビで見たのが始まりで。地域の高齢者に竹炭生産を呼びかけたところ50人ほどが集まり、活発に活動されています。「ここへ来ると健康でいられる。私は酒好きで、ここへ来なければ今頃健康を害しているだろう」なんて言う話も印象的でした。
日本では独自の文化を海外に発信しているのだそうですが、竹文化を取り上げたとき取材を受け身延の竹炭が海外に紹介され、そのためかラオスからの視察があり青竹に盛りつけたおにぎりと新鮮野菜が大変喜ばれたそうです。ラオスにも野生の竹が多く竹炭生産の技術指導と貧しい子どもたちへの奨学金を依頼され、組合のメンバーで奨学金のための寄付を集め送ったことから、今ではラオスの人たちとの国際交流にまで発展しているそうです。
山間の高齢化をはじめ多くの問題を抱えた地域でも、力のあるリーダーのもとに第二の人生を歩む人たちが集まり、現役世代以上に生き生きと海外にも眼を向けた活動を行っていることに驚いてしまいました。
http://www.fujikawa.or.jp/~tikutan/
竹炭と地域のリーダー
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