「ヴァイオリニスト劉薇さんの実践的健康食事法を学ぼう」
という催しに行ってきました。10年前、医師から腎臓病のため人工透析が必要と宣告されながらも食事法で今も元気でヴァイオリニストとして活発に活動している劉薇(リュウ・ウェイ)さんの直接の話を聞き、その食事をいただく会です。
突然腎臓病といわれながらも医師に言われるがままでなく、自分の身体や心に問いかけながら病気に向かい合っているおはなしに感心しました。医療が多分に対症療法的であるとは感じていましたが、ここでもそんなおはなしが聞かれました。透析は1回に5万円ほどかかるとか、それが公の医療費で自己負担はほとんどなく受けられるそうです。でもそれは国民全体のお金が使われること。腎臓病患者数は膨大である上に日々増え続けている。自己負担がないからと問題意識を感じることなくその治療に入っていってしまうが、公の医療費破綻は目に見えている。そんな心配を日本に生まれ育ったわけではない劉薇さんから問題提起されました。透析という治療がいいのかどうか、どうしても必要な方もいるのかもしれませんがそうともいえない患者さんもたくさんおられるように思いました。そしてその治療は自身が決めること、医師の理詰めの説明に何も考えずに従ってしまうのではなく、自分で情報を集めて自分で考えて、自分が本当に望むことを選択していくことの大切さを話しておられました。
1時間ほど話を聞いた後は劉薇さんの”薬膳ランチ”です。この日のランチはサラダ付きのカレー、雑穀のご飯に様々な食材の入ったカレーでした。カレーはドロっとしたものではなく自らブレンドしあまり煮込まないもの。食材の堅い食感が残っていた方が素材を味わえ、咀嚼で脳を刺激していいのだそうです。劉薇さんの伝えたい食事法・調理法は劉薇さん自身が実践しているものを定型的に教えるものではなく、その人その人が独自に感じ考えて、自分で作っていくものであるようです。写真には写っていませんが、後からデザートがでてきました。これも砂糖は全く使わず、使った素材のもっている甘さのみという事でしたが甘味も十分の上品な味わいでした。砂糖を摂らないことも勧められましたね。
最後に劉薇さんのバイオリン演奏を2曲聞かせていただきました。食事法・日々の生活は柔軟に、でも自身の音楽については厳しく求めていく、そんな心も教えていただいてこの集まりを終えました。
会場はオリジナル木工家具の我楽舎さん、玄関の様子はこんなです。こちらではまた他のライブの計画もあるようです。
心の思った文章を書いていただき、大変感謝しています。お名前とお顔を一致しませんが、いずれお会いする時を楽しみにしています。