さらりと音楽談義(第4回)

第4回の「さらりと音楽談義」がありました。「音楽家:藤原義章さんといっしょに、演奏やお茶とともに、このよのまざまな事物をモチーフにして展開する気軽で楽しい談話会。」とはチラシから。私たち夫婦は二回目の参加です。今回のモチーフは「真似る」。

五輪のエンブレムの盗作騒動の話題からはじまりました。音楽の世界でも「全くのオリジナルで創作するというのはもはや不可能ではないか」とのこと。長い歴史の中で創作のアイデアは出尽くしている、だからなにかしら「真似る」部分が出てしまうのはやむを得ないとのこと。大作曲家のブラームスも親しくしていた弦楽奏者から訴えられたことがあるとか。ヴィオラの接着に化学的な接着剤でなく膠が使われる、はがしやすいことが修理できることにつながる。ブラームスとその友人とのつながりも強固な接着剤のようではなく膠のようにゆるやかなものだったんだと、こんな調子でユーモアも交えながらの音楽談義、たのしい時間です。

会場は南アルプス市の小笠原というところ。私は知らなかったのですが、この地域の人の間ではよく知れ渡っている歴史上の人物:小笠原長清についても話してくれました、郷土の英雄かな。平家に仕えていたが源頼朝の挙兵にともなって源氏についた人物、長野の深志城や高遠城も一族の小笠原氏が治めていたとか。流鏑馬をはじめ、広めたのも長清だとも。

この日もヴィオラ・ダ・モーレという楽器を持参して、音楽談義の合間にこの楽器で曲を弾いてくれます。先月予告してくれていたカザルスで有名なスペイン民謡「鳥の歌」、それから「南部牛追歌」。岩手の南部と山梨の南部のつながりにも話が及びました。

そして締めもやっぱりヴィオラ・ダ・モーレの演奏、

「愛の喜び」
ブラームス「ハンガリー・ダンス6番」

これで終わりかなと参加者の談笑のはじまる中にも「小さい秋」、でもこの曲の途中にちょっとだけ「夏の思い出」が登場したりして自由にアレンジを楽しんで聴かせてくれたのかもしれません。

4thさらりと音楽談義

今回はサークル状に長机をならべて参加者の顔を見ながらの談義。終わってみると壁際に花瓶にきれいに花が生けてあるのに気づきました。今回は花屋さんから調達してくれたのでしょうか、きれいな花です。スタッフの方々の心遣いにも感謝です。

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