八ヶ岳音楽祭

八ヶ岳音楽祭

「八ヶ岳音楽祭」を聴いてきました。北杜市で毎年企画している演奏会で、今年のプログラムは、

ベルリオーズ:序曲<動物の謝肉祭>作品9
フォーレ   :「レクイエム」ニ短調作品48
フランク   :交響曲ニ短調

私の関心はなんと言ってもオーケストラ版のフォーレのレクイエムでした。職場の先輩が「今年唱うんだ」といいうのを聴いて、「じゃ、聴きに行きますからね」と言ってきたのでした。学生時代私たちが唱ったのはピアノ伴奏、2年ほど前に女声合唱で聴いたのはパイプオルガンの伴奏で、オーケストラを背景にした生演奏ははじめてでした。

ホールは7~800席と言うところでしょうか、木造で内装も木で囲まれた落ち着いた雰囲気のホール。オーケストラのみの<動物の謝肉祭>のあとレクイエムには編成をちょっと小規模に、それから小さなオルガンを持ち込んで準備完了。まず合唱団が入場、テナー・バスともに20人弱に対してソプラノ・アルトは40人超。イベント的な大合唱ではこういう編成が常でしょうがそのアンバランスを視覚的に少しでも和らげるのでしょう、ソプラノとアルトの間に男声が挟まる形で並びました。オーケストラの奏者が入場、そしてソリスト・指揮者が入場して始まりました。

やはり大分感じが違いますね、オーケストラ版のレクイエム。ピアノでやったときに比べるとゆったりとした感じの曲作り。ラテン語の発音が違っていたりと余計なことで気になった部分もありますが、やっぱり名曲です。久しぶりに味わいました。

休憩時間、小用に出るとそこで昔私たちが歌ったときバリトンソロを歌った友人、それから私の2学年下の学生指揮者をしていた友人(どちらもKさん)とばったり。

「今日は唱うんじゃなかったの?」
「Kさんのソロの方がよかったよ。」
「唱っているよ、一番前(の客席)で、心の中で」
「どうりでソロがよかったね。」

等々、久しぶりの再会に軽口の応酬を楽しみました(笑)。

最後はフランクの交響曲ニ短調、はじめて生で聴きましたが、こうして聴いているといろいろな楽器の音がわかるものですね。

「あ、オーボエ。」
「今度はフルート」
「ホルンだ」
「今ハープが鳴ってるな」

なんていう感じです。

私たちが一年間しっかり唱ったレクイエムは懐かしさもありますが、聴いているとハーモニーの雑な部分も聞こえてきてしまします。今になっても染みついているものはあるようです。ですから、オーケストラ曲の方が余計なことを考えずに楽しめたようにも思います。

「これからは、たまには生のオーケストラも聴きたいな」という気持ちもわいてくる演奏会でした。

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